ただ、川崎Fも19日に行われたJリーグYBCルヴァンカップBグループ第4節で清水に6-0と大勝。今季初めて等々力陸上競技場で勝利を手にすることができた。「すべてはつながっている」と鬼木 達監督。この流れを週末の浦和戦につなげたい。次はリーグ戦ホーム初勝利を目指す。
小林 悠と大島 僚太は清水戦で負傷からの実戦復帰を果たした。離脱していた選手も少しずつ戻ってきている。また、高井 幸大をはじめとした若手選手も出場経験を積んで、堂々としたパフォーマンスを見せている。
清水戦では前線の動き出しを使って、パスの出し手が積極的に相手DF裏へボールを入れた。そこで起点となることで相手の最終ラインを押し下げ、厚みのある攻撃ができている。選手の方向性が1つになれば、怖い攻撃ができるということが再確認できた。2ゴールの脇坂 泰斗と遠野 大弥、1得点の瀬古 樹と車屋 紳太郎は、結果を残せたことで自信をつかんでいるはずだ。
浦和とは5日にルヴァンカップで戦っている。その試合は主力以外のメンバーも多く起用し、0-0という結果だった。ただ、内容を見れば川崎Fが浦和を押し込む時間が長かった。
浦和としては、真打ち登場となる今節、さらなる上位進出に向けて勝利をつかみ取りたい。また、浦和はこの試合を終えてから空港に直行して、日本時間29日深夜にサウジアラビアで開催される宿敵・アルヒラルとのAFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦に向かうことになる。
アジアの頂へ達するために、リーグ戦を良い形で終えてから機上の人となりたい。
前節で一発退場となってしまったホセ カンテは出場停止、酒井 宏樹も負傷により出場は微妙とされている。それでも、前節でゴールを決めたアレクサンダー ショルツ、マリウス ホイブラーテンという素晴らしいCBコンビを中心に川崎Fの攻撃をはね返しつつ、興梠 慎三ら前線の選手にチャンスボールを供給していきたい。そのためにも、伊藤 敦樹、岩尾 憲といった中盤が川崎Fのパスの出し手を制限することが肝要だ。
「決勝前にとても大事な試合が控えています。モチベーションのレベルを最大限に高めないといけない」とは、19日のルヴァンカップを終えた直後のマチェイ スコルジャ監督の言葉。集中して、目の前の相手を倒しにいく。
復調の兆しが見える川崎Fか、大一番前で負けられない浦和か。どちらにせよ、熱い試合が見られること請け合いだ。
[ 文:田中 直希 ]


