「正直、ここまでハードな試合になるとは思っていませんでした。非常に強いプレスを掛けられて、われわれもかなり苦しみました。ビルドアップは用意してきましたが、そのプレッシャーの下であまり実行することができませんでした。切り替えのところくらいしかチャンスがなかった試合でした」(マチェイ スコルジャ監督)。
京都の激しいプレッシャーにさらされ、ビルドアップがうまくいかずに自陣でのロストが多くあった。相手にもう少し落ち着きと決定力があれば、先にスコアを動かされて違う結果になっていたかもしれない。
「なかなか起点が作れず、攻め上がるチャンスが少ない、もどかしいというか不完全燃焼な試合だったなと攻撃面では思います。本当に相手のプレスが速かったと思うし、なかなかフリーの選手がいなかった」 古巣戦となった左SB荻原 拓也もそう語っており、いつものように高い位置で攻撃の連係をとることが少なく、ビルドアップでは奪われどころにもなっていた。思うような攻撃ができなかったことは大きな反省点だ。ただ、そうした試合でも勝点を取れる勝負強さがいまの浦和にはある。
「このようなベストパフォーマンスとはいえない試合でも、戦いの部分はしっかりと出ていたと思います。そしてあまり良くない状況の中、非常に強いチームに対してアウェイゲームで勝てたことは良かった」(マチェイ スコルジャ監督)。
得点はいずれもセットプレー絡みだったが、チャンスを確実にモノにして複数得点。そして、この試合でも強固な守備組織は健在だった。今節で対戦する広島も、激しいプレッシングには一家言のある相手だ。準備期間は短いが、京都戦の経験をもとに結果を求めつつ、内容も向上させたい。
一方、埼玉スタジアム2002に乗り込む広島は直近の第15節・湘南戦で連敗をストップ。前半に退場者を出した相手に1-0の辛勝ではあったが、ミヒャエル スキッベ監督は「相手が10人になる前から自分たちは試合を握っていた。なかなか点は入りませんでしたけど、勝利に値する良い試合だったと思う」と内容を評価している。
負傷離脱した満田 誠などが務めていた右サイドに今季初出場となった茶島 雄介が入り、躍動。「茶島もそうですし、逆サイドの柏(好文)も久しぶりのリーグ戦でした。両サイドの出来が素晴らしかったと思います」と、ミヒャエル スキッベ監督は両サイドの活躍をたたえた。
「2人ともプレシーズンの準備で遅れてしまったが、サンフレッチェの重要な一部だということを証明してくれた」(ミヒャエル スキッベ監督)活躍は、中3日で迎える今節を前にして大きな“補強”となった。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
