ホームの鳥栖は前節、アウェイで横浜FCと対戦。前半はスコアレスで折り返したが、後半に長沼 洋一が2得点。その後1点を返され、終盤は押し込まれる時間が続いたが、逃げ切りに成功した。2試合ぶりの勝点3を挙げ、これで5試合負けなし(3勝2分)となった。
また、7日には天皇杯2回戦でJ3の宮崎と対戦。横浜FC戦からスタメン10人を入れ替えて臨んだ一戦は、序盤は宮崎の組織的な守備に苦しめられる展開に。前半にセットプレーから先制するも、直後に同点に追いつかれるというイヤな流れになった。しかし、後半に4得点を奪い、終わってみれば5-1の大勝で力の差を見せ、3回戦進出を果たした。
一方の札幌は前節、アウェイで柏と対戦し、5-4で勝利。序盤から幅を使った効果的な攻めで主導権を握ると、チャンスを次々と創出。再三のリードも柏の粘りの前に後半は苦戦を強いられると、90+1分に同点に追いつかれてしまう。それでも直後に、鮮やかなコンビネーションから最後は田中 駿汰が仕上げて勝ち越しに成功。両チーム合わせて9ゴールが生まれるエキサイティングなゲームを持ち味の攻撃力で勝ち切った。
7日には天皇杯2回戦で相模原と対戦。こちらも柏戦からスタメン10人を入れ替えた。マンツーマン気味の守備を展開し、セットプレーから際どい場面を作り出していく相模原の前に苦しい時間帯もあったが、決定機を着実にモノにする精度の高さを見せ、3-0の快勝。キム ゴンヒや中島 大嘉といったFW陣にゴールが生まれるなど、確かな収穫も手にして3回戦進出を決めている。
川井 健太監督とペトロヴィッチ監督。エンターテインメント性を重視する指揮官が作り上げたチーム同士の激突は、攻守にアグレッシブで見ごたえのある試合になることは容易に想像できるだろう。特に守備においては両チームともにマンツーマンでのアグレッシブなスタイルを標ぼうしており、1対1の攻防がピッチ上のあらゆる箇所で繰り広げられることになる。GKを除く、10カ所で生まれる攻防の優劣がそのまま勝敗に大きく影響することになるだろう。
札幌にとっては長距離移動による負担はもちろんのこと、8日午前の段階で試合当日の鳥栖の予想最高気温は31度。キックオフの19時には幾分下がるだろうが、涼しい北海道から蒸し暑さが強い九州にやってきての試合は難しさも伴うだろう。
両チームともに好調で迎える一戦。エンターテインメント性の先に勝利を追い求める両者だが、美しい勝利をつかむのはどちらか。
[ 文:杉山 文宣 ]
