対する広島は苦しいチーム状況にある。リーグ戦ここ5試合は2勝3敗と負けが先行しており、連覇を目指したJリーグYBCルヴァンカップも、18日のCグループ第6節・名古屋戦に敗れてグループステージ敗退となった。
広島にとって今節は難しい状況で迎える試合になるが、日本代表の活動を終えてチームに戻ってきた大迫 敬介は活力をみなぎらせている。
「今回の代表はすごく楽しかったです。試合に出て無失点の数字を残せましたし、僕の中では本当に大きな一歩になったと思います。エルサルバドル戦は僕自身がプレーするシーンは多くなかったですけど、その場面によってベストな選択ができたと思っていますし、成長も感じることができました」 そう振り返った23歳のGKは、今節に向けても前向きだ。「ホームでやるマリノス戦は得意なイメージがある。多分相手もEスタではやりにくさを感じていると思うので、ホームで皆さんの力を借りて勝利できればなと思います」と話している。
最後尾から大迫がチームにポジティブなパワーを届けてくれるに違いない。
とはいえ、横浜FMの攻撃陣は強力だ。リーグ前半戦で札幌の次に多い37得点を挙げてきたチームは、得点ランキングトップに立つアンデルソン ロペスとエウベル、ヤン マテウスの3選手で22得点を挙げている。この数字は広島の総得点数と同じ。外国籍選手たちが驚異的な得点力を発揮している中で、18日のルヴァンカップAグループ第6節・鳥栖戦では日本人選手たちが結果を残している。西村 拓真が2得点、植中 朝日も2得点、そして宮市 亮と吉尾 海夏も得点を奪取した。
鳥栖戦後にケヴィン マスカット監督は、途中出場してギアを上げた選手たちについて「スタンダードの底上げだけでなく、スピードなど相手のイヤがる部分を出してくれました。それができたのは、メンタルの強さと準備です。それを全員が整えていたからこそのパフォーマンスです。このユニフォームを着た瞬間に生まれる責任と役割を果たし、結果と底上げを見せてくれました」と称えている。
今節も最初から最後まで出力を落とさずにゴールへ向かっていくサッカーを繰り広げるに違いない。
広島は、大迫だけでなく川村 拓夢もチームに戻ってくる。日本代表からは体調不良によって途中離脱することになったが、今週から練習に合流。ミヒャエル スキッベ監督は「拓夢はもうフィットしています。間違いなくフィールドに立っていると思いますし、確実に攻撃のクオリティーが上がると思います。彼は本当に相手にとって危険なプレーヤーです」とコメントしており、ドイツ国籍監督が大きな信頼を寄せる背番号8が広島の攻撃をけん引してくれるに違いない。
エディオンスタジアム広島で24日の19時にキックオフする後半戦最初の試合は、互いに危険な攻撃を仕掛けていくエキサイティングなゲームになりそうだ。
[ 文:寺田 弘幸 ]