ホームの札幌は前節、アウェイで鹿島と対戦して0-3で敗戦。中断期間明け最初のゲームということで意気込みは高かったはずだが、相手のキックオフからのファーストプレーで簡単に守備を突破されると、開始10秒ほどでいきなり失点。出はなをくじかれると、15分にもセットプレーから失点し、その後も相手に幾度も好機を作られてしまう。後半は相手が多少引いたこともあって押し込む時間帯もあったが、決定機はほぼ作れず。逆に再度セットプレーから加点され、完敗を喫してしまった。
状況は苦しい。前節の敗戦により、公式戦3連敗。リーグ戦は6戦未勝利となってしまった。もちろん、なかなか結果が伴わない時期というのは往々にしてあるものだが、攻撃的なスタイルを志向するチームが直近の公式戦3試合すべてで無得点とあって、流れは芳しくない。なんとか風向きを変えたいタイミングだ。
一方、真夏の北海道へと乗り込む鳥栖は前節、ホームで福岡とダービーマッチを戦い、0-1で敗戦。ボールを保持しながら緩急をつけた攻撃を展開して、ジワジワと福岡を押し込んではいたものの、なかなか決定的な場面を作り切れずにいると、前半終了間際にカウンターから失点。その後はより迫力を持って相手陣へと迫っていったものの、最後の精度を欠いてしまった感もあり、守り切られてしまった。
これにより、公式戦3連敗。鳥栖としても、札幌同様にここでなんとか流れを変えたい状況だろう。第18節・湘南戦ではアウェイで6得点を挙げての大勝を飾るなど、連動性を前面に押し出すプレースタイルは確かな破壊力を持っている。そうした長所を引き出す契機を作り出したいはずだ。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、前述したようにどちらも流れを変えるべく意欲的にゲームへ入ることは間違いない。ともに攻撃的なスタイルゆえ、両陣地を行き来する見ごたえのある展開になる可能性も高い。
そして、会場が札幌ドームであるということも、試合内容をよりアグレッシブなものへとしてくれるに違いない。8月半ばにデーゲームを行えるのは、空調の整った全天候型スタジアムだからこそ。札幌も鳥栖もパスをつなぐスタイルのチームではあるが、同時に選手もボール同様に長い距離を走り、ハイテンポな戦いを演じる。アグレッシブな戦いをするチーム同士が互いに相手の良さを引き出し合う可能性もあるだけに、観る者の目をクギづけにする質の高い試合になることは間違いなさそうだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

