いま、広島は苦しい状況にある。約3週間のブレイクを経て臨んだ前節・湘南戦は0-1で敗戦。新戦力の加藤 陸次樹がさっそく先発出場するも得点を奪えず、6試合勝利から遠ざかることになった。
思うような結果を出せない中でも、チームはキャプテンの佐々木 翔を中心に前を向いて、困難に立ち向かっている。
「しっかりと前を向いて、ポジティブにみんなと前に進んでいくことが大事。良いところと悪いところを見つめ直して、自分たちがどうすべきかを探していく。それを毎日やっていくことと、あとはどれだけ気持ちを込めて試合をできるか」 そう言ってチームを導く佐々木を先頭に、紫のユニフォームを着た選手たちはミヒャエル スキッベ監督が志向するアグレッシブに攻守を展開するサッカーで、困難を乗り越えていこうとする姿を見せてくれるに違いない。
森島 司の移籍、エゼキエウの負傷と暗いニュースが続いたチームに、明るいニュースもあった。満田 誠が今週から練習に合流しており、さっそく今節のメンバー入りも濃厚となっている。
いきなり救世主となる活躍を期待するのは酷かもしれないが、みんなの期待を背負ってエネルギッシュにピッチに駆けるのが満田というアタッカーだ。
「本当にいろいろな人が支えてくれました。ドクター、トレーナーをはじめ、チームメートもよく声をかけてくれましたし、ファン・サポーターの皆さんの言葉があったから、この3カ月をやってこれたので、皆さんの期待に自分も応えなきゃなと思います。期待に応えていかなければ自分も選手として上に行くことができないと思うので、しっかりと結果を出していきたいと思います」と意気込む11番には大きな期待を寄せていきたい。
浦和も勝利を強く欲して、エディオンスタジアム広島に乗り込んでくるに違いない。前節・横浜FM戦はスコアレスドロー。天皇杯のラウンド16を含めて、直近の公式戦3試合で得点を奪えていないが、マチェイ スコルジャ監督が「今日はかなり良いゲームをプレーできたのではないかと思います」と前節を総括しているように、パフォーマンスはネガティブなものではない。今節の勝利を手繰り寄せるため、得点を奪っていくため、指揮官はアタッカーをどう起用していくのか。中でも中島 翔哉の起用法には大きな注目が集まる。
[ 文:寺田 弘幸 ]