ホームの京都は前節、FC東京に0-2で敗れた。前半、7月に京都からFC東京へ移籍したばかりの白井 康介のクロスから先制点を奪われると、後半にもセットプレーの2次攻撃から追加点を奪われてしまい、攻撃でも少ないチャンスを決め切ることができなかった。リーグ中断明けから2連敗、ともに完封負けという状況になっている。前々節・柏戦の完敗からリバウンドメンタリティーを示したことや、試合展開や相手の出方を見た上で戦い方を調整してチャンス創出までもっていったことなど、収穫と呼べるものもあっただけに、継続すべきポイントと修正点を整理して、週末の試合へ挑む必要がある。
その試合で京都デビューを果たし、好セーブを連発したク ソンユンは札幌からの期限付き移籍で、今節は契約により出場できない。マイケル ウッドの甲府への期限付き移籍が発表され、若原 智哉も6月中旬の負傷からリハビリを経てボールを使ったメニューへ移行し始めたばかり。今節は太田 岳志とヴァルネル ハーンのどちらかが、ゴールマウスを守ることになる。ディフェンスラインの井上 黎生人も前節で負傷退場しており、守備陣はメンバーの入れ替わりがありそうだ。その中で得点力がJ1トップクラスの札幌を、いかに抑え込むのか。持ち味である前からの連動したプレスが、どれだけ機能するかがポイントとなる。
アウェイへ乗り込む札幌は前節、鳥栖と1-1の引き分け。前半から何度もチャンスを作り出し、後半立ち上がりには浅野 雄也が約3カ月ぶりのゴールとなる今季9点目を決めて先制する。しかし、その後のチャンスで追加点を決められずにいると、終盤に同点に追いつかれてしまった。しかし、連敗を『3』で止めたこと、この試合まで2試合連続無得点だったことなどを考えれば、一定の価値を見いだせる。それを浮上のきっかけとするためにも、今節で8試合ぶりの勝利が必要だ。このところ、やや勢いに陰りが見られる得点力を、いかに再加速させるのかがポイントとなる。
両チームの前回対戦は5月19日に行われた第14節。札幌がホームで開始早々に獲得したPKを金子 拓郎が決めて先制。京都も前半終了間際に右サイドの攻撃から、最後はパトリックが押し込んで同点に追いついた。試合を優位に進める札幌は、72分に右サイドから金子が上げたクロスを浅野が決めて、2-1で勝利している。
この試合で1得点1アシストと勝利の立役者となった金子は、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)へ期限付き移籍。京都も同点ゴールの起点となった白井がFC東京へ完全移籍しており、両クラブとも右サイドのキープレーヤーが今夏でチームから離れている。札幌は右ウイングバックにルーカス フェルナンデスが、京都は右SBに福田 心之助が起用されており、彼らがどのようなプレーを披露するのかにも注目したい。特に福田は北海道出身で札幌U-15、U-18で計6年間在籍した古巣との対戦だ。成長した姿を見せるべく、闘志を燃やしている。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

