川崎Fと札幌の試合は、歴史的に多くの得点が生まれている。川崎F目線で振り返ると、前回対戦は4-3、昨季は5-2、3-4と打ち合いで、一昨季は2試合とも2-0だった。このように、複数得点が入らない試合を見つけ出すほうが難しいカードだ。
直近5試合でわずか2ゴールと得点力不足に悩むのがいまの札幌。小柏 剛の負傷離脱が大きく影響している印象がある。それでも、ゲームの内容自体は悪くない。チャンスは多く作れている試合も多い。
ただ、前節・京都戦は0-3で敗戦。PKを失敗してしまい2ケタゴールとはならなかった浅野 雄也をはじめ、悔しい思いがチームに残っている。逆にPKを献上して失点するなど、苦いアウェイゲームとなった。
マンツーマン守備を採用するだけに、夏場の試合では体力面で厳しい部分もある。攻撃で相手を押し込むことで主導権を握る時間を長くして、ゴール前の力をかけるべきタイミングでパワーが出せるようにしたい。
GK菅野 孝憲が負傷したこともあって、大分から完全移籍で高木 駿を獲得した。20日にチームへと合流しており、プロ生活のスタートとなった古巣戦に意気込んでいるはず。彼のプレーにも注目したい。
対する川崎Fは5試合ぶりの勝利を目指す。“札幌キラー”と称され、出場した公式戦12試合連続でゴールを記録したこともある小林 悠は、今節に向けてこう話した。
「セットプレーからの失点が続いているので、そこは修正できるポイント。みんなで集中していきたい。個人として自分に矢印を向けてやっていく、そうオニさん(鬼木 達監督)も話している。いまの結果に対して反省していない選手はいない。良い練習はできているし、週末につなげていきたい」 出場停止が明ける大南 拓磨も「球際、セカンドボールへの対応をしっかりやる。札幌は前からプレッシャーに来る。そこをうまく外せればチャンスになる。ウイングが斜めに走るとスペースはできやすい。そこを狙っていければ」と展望した。
新加入の元フランス代表FWバフェティンビ ゴミスは全体練習に合流しているものの、コンディションはまだ途上の印象。負傷から復帰し、練習でフルメニューをこなしている車屋 紳太郎は「気持ちを見せるプレーをしたい」と意気込む。
リーグ戦では8年ぶりの3連敗を経て臨む今節であり、その3試合で8失点した守備面を修正したいところ。先制点を奪われ続けているだけに、守備を引き締める上でも車屋や大南にかかる期待は大きい。
前回対戦では家長 昭博を1トップに据えるシステムで臨んでおり、鬼木監督の采配にも注目だ。
リーグ戦通算対戦成績は川崎Fの22勝5分2敗。ただ、その2敗はペトロヴィッチ監督が率いた札幌に喫したもの。打ち合いが予想される今節、どんな結末になるか。
[ 文:田中 直希 ]


