3試合ぶりにホームでの戦いとなる鳥栖は前節、アウェイで鹿島と対戦。前半に競り合いで手塚 康平が倒れて生じた数的不利の局面から樋口 雄太にミドルシュートを叩き込まれ、先制を許してしまう。それでも、主導権を握って試合を進めると、後半に楢原 慶輝のプロ初ゴールで同点に追いつく。しかし、鹿島の速攻に対して最前線から懸命に戻った富樫 敬真が藤井 智也を倒してしまい、PKを与えてしまう。やや不運な形だったが、再び先行を許すと、終盤は怒とうの攻勢を見せるも鹿島の守備をこじ開けることはできず。2試合ぶりの敗戦で4試合勝ちなしとなってしまった。
対するG大阪は前節、ホームで湘南と対戦。立ち上がりはやや苦戦したが、その後は主導権を握ると、37分に山本 悠樹の折り返しをイッサム ジェバリが丁寧に落とし、フリーのファン アラーノがゴールに突き刺して先制に成功。後半には、ペナルティーエリア内に進入した山本が相手のハンドを誘発。これで得たPKを宇佐美 貴史が確実にモノにして、2点目を奪う。チームの顔とも言うべき背番号7のゴールは、G大阪のJ1ホーム通算900得点目となった。終盤は湘南の攻めに苦しめられるが、反撃を終了間際の1点に抑えて、ホーム5連勝を飾っている。
直近の成績では不調の鳥栖、好調のG大阪と好対照だが、両者の対戦成績では現在鳥栖が3試合負けなし(2勝1分)となっている。川井 健太監督が就任して以降はまだG大阪に対して負けがない。
また、鳥栖はここ4試合勝ちがない状況ではあるが、「悲観するような内容ではない。自分たちがやっていることは自信を持って表現できているので、そこは継続していければいい」と小野 裕二も言うように、チームは決して下を向いてはいない。内容を結果に結びつけるためにも、いま最も求められているのはゴール前での質。「最後の部分は個の力になってくると思うので、そこは一人ひとりが守るところも攻撃のところもレベルアップしていかないといけない」と小野は個人にベクトルを向けた。個々がどれだけゴール前でこだわりを見せていけるか。ここ4試合で味わった悔しさをバネに、それぞれの気迫が求められることになる。
12位から8位までは勝点差5という混戦模様。1つ勝てば大きくジャンプアップできる可能性がある。特に鳥栖は6位以内を目標としているが、6位との勝点差は『9』。一般的には、逆転のデッドラインとなる勝点差=残り試合数と言われているだけに、残り10試合で勝点9差は瀬戸際の状況だ。目標への執念をホームで示すことができるか。8月を未勝利のままで終えるわけにはいかない。鳥栖にとっては重要な一戦だ。
[ 文:杉山 文宣 ]
