2位・横浜FMは前々節で横浜FCに1-4、前節で柏に0-2と下位相手にまさかの連敗を喫し、神戸に首位を譲った。リーグ戦中断期間中のルヴァンカップ準々決勝第1戦でも札幌に2-3と逆転負け。ところが、公式戦3連敗で迎えた10日の第2戦では、急きょ、CBに入った喜田 拓也と水沼 宏太の活躍もあって、3-0で快勝し、逆転で準決勝進出を決めた。
カップ戦で挙げた会心の勝利の余韻が漂う中、横浜FMとしてはリーグ戦に勢いをつなげたいところ。そのためにはCBの人選が肝となる。連敗中はCBのビルドアップからリズムを作れず、守備も崩壊して公式戦3戦で計9失点を喫した。ルヴァンカップ準々決勝第1戦で脳震盪のため交代した實藤 友紀や第2戦を欠場した上島 拓巳を戻す選択肢もあるが、本職はボランチながら第2戦で出色の出来だった主将・喜田を連続指名する一手も捨てがたい。また、8月に一度は復帰したものの、再び離脱している角田 涼太朗の再復帰も近づいており、今後、中3~4日で続く連戦も考慮しながら慎重な起用が求められる。
CBと同様、右ウイングも注目ポジション。ふくらはぎに痛みを抱えるヤン マテウスが欠場した影響もあり、連敗中は機能しなかった印象が強い。ただ、水沼がルヴァンカップ準々決勝で4得点に関与し、絶大なインパクトを残した。その水沼は明治安田J1第11節・鳥栖戦以降、リーグ戦ではベンチスタートが続いており、約4カ月半ぶりに先発に戻ってくるかが焦点の1つとなる。
対する13位・鳥栖は低空飛行が続いている。前節・広島戦は入りからエンジンがかからないまま開始早々に失点を喫し、前半途中からカウンターなどで盛り返したものの、1点が遠く、逆に追加点を許して無得点で敗れた。直近6試合で奪った得点は『4』。一度も複数得点がなく、得点力不足にあえいでいる。
今節の相手はリーグ最多得点を誇る横浜FM。6月のルヴァンカップAグループ第6節では1-6と大敗していることから、まずはハイプレスを軸としたソリッドな守備網を敷くことが最優先事項となる。その上でいかに決定機を確実にモノにするか。攻守両面でハイレベルなタスクが求められる中、それらを完遂したときに7試合ぶりの白星が待っている。
元来、高強度を売りにする両者。真っ向勝負で優ったチームが上昇へのきっかけをつかむはずだ。
[ 文:大林 洋平 ]
