ホームのFC東京は8月後半以降、思うような結果を出せていない。8月19日の明治安田J1第24節・横浜FM戦を1-2で落とすと、翌週のJ1第25節・神戸戦は2-2で引き分け。優勝争いを繰り広げる2チームに対して、内容は善戦も勝ち切れなかった。その後9月に入り、リーグ戦とJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝を合わせた3連戦を福岡と戦うも、初戦のリーグ戦では完敗。ルヴァンカップ準々決勝第1戦こそ勝利するも、第2戦で逆転を許し、敗退に追い込まれた。
そのイヤな流れを払しょくすべく、前節は川崎F戦に挑んだが、アウェイの地で敗戦。前半戦で5年ぶりにリーグ戦で川崎Fから勝利を飾った勢いのまま、15年ぶりに“多摩川クラシコ”でのシーズンダブルを目指したが、それもかなわなかった。
リーグ戦4試合勝ちなしの状態で、今節はホーム・味スタで戦うが、簡単な試合にはならなそうだ。ここまでチームで唯一リーグ戦全試合に出場し、チーム最長のプレー時間を記録していた小泉 慶と、ボランチとトップ下をメインに中盤のポジションならどこでもこなしていた東 慶悟がそろって出場停止。小泉がプレーする右SBには夏の新戦力の白井 康介が、東が務めるボランチにはU-22日本代表帰りの松木 玖生が入ると見られるが、中心選手2人を欠くだけに、チーム全体でカバーし合う意識が必要である。
この勝ちなしの期間はチームとして確かなスタイルを示せておらず、精彩を欠く試合もある。特に攻撃面では狙いを体現できているとは言い難い試合も続いているだけに、いま一度チーム全体、そして選手間でイメージをすり合わせたい。
降格の危険性はほとんどないとはいえ、敗れればさらに順位が転落する。鳥栖は近年勝てていない相手の1つだが、ここでそのジンクスを破りたい。
一方の鳥栖も、勝利から遠ざかっているのが現実だ。現在7試合勝ちがなく、3分4敗と黒星が先行。思うように勝点を積めていない。しかし、前節は似たスタイルを志向し、ここ数年はインテンシティーの高い激しいゲームを演じている横浜FMに対して、互角以上の戦いぶりを披露。終盤に奪った先制点を守り切れず、土壇場で追いつかれたが、手ごたえはあったようである。
残り試合も少なくなってきた中で、チームとしての手ごたえや進むべき道を再確認するために、勝利以上のものはない。ここ3シーズン全勝の味スタで、その1勝をつかみたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
