一時は3連勝と上位を猛追し、逆転優勝へ向けて機運も高まっていたC大阪だが、前々節は鹿島に、前節は神戸に0-1で惜敗。いずれもアウェイに乗り込んでの上位直接対決となった中、地力の差を見せつけられる格好となった。神戸戦後、香川 真司は悔しさを押し殺しつつ、「今日、求めたのは結果。そこで下回ったことが実力」と短く一言。首位・神戸に敗れた事実を重く受け止めた。
神戸戦の翌日、愛媛とのトレーニングマッチを終えたあと、小菊 昭雄監督は直近2試合を振り返り、「(優勝を勝ち取る)基準が見えた2試合だった。アウェイのスタジアムの雰囲気も含め、優勝を争う一戦に懸ける選手たちのプレー、強度は相手が上だった。もっともっと鍛える必要がある」と偽らざる心境を吐露した。
その思いを指揮官は早速、行動に移す。27日の練習前に約40分のミーティングを行い、前節のフィードバックとともに「日常の練習からプレーの基準も強度もクオリティーもさらに上げていくこと。技術を発揮するためのメンタルももっと強く持つこと」を選手たちに強調。その後に行われた4対4のミニゲームでは、随所に迫力ある対人のバトルが繰り広げられ、選手同士で“基準”を高め合う姿が見られた。悲願の初優勝の可能性こそ限りなく低くなったが、シーズン当初の目標である3位以内へ向け、再びチーム一丸で今節に挑む。
C大阪は今季、湘南とは二度対戦し、アウェイでの第14節は2-0で勝利したが、8月に行われた天皇杯ラウンド16ではPK戦の末に敗れた。その試合では湘南の粘り強い守備に対し、延長戦も含めた120分の中でレオ セアラのPKによる1点に抑えられただけに、今節は相手のディフェンスをどう打ち破るかが問われる。
対する湘南は前節、国立競技場で川崎Fに0-2の敗戦。勝てば最下位から抜け出せる状況であり、クラブ史上最多となる54,243人の観客が詰めかけたが、サポーターに勝利を届けることはできなかった。開始11分に先制を許し、前半だけで2失点を喫した展開を受け、試合後に山口 智監督は「非常に良い舞台を用意してくださって、持っているものすべてを出そうと送り出したゲームだったが、入りがすべて。0-2からひっくり返せず、非常に残念な、情けない試合をしてしまった」と総括。「根本的なところの準備の速さやプレー選択の速さ、そこへのチャレンジが足りなかった」と敗因を述べた。J1残留へ向けたプレッシャーも1試合ごとに強まっていく中、今節は湘南らしいアグレッシブな姿勢を試合開始から出していけるか、序盤の戦い方が注目される。
真夏の暑さに比べると和らいだとはいえ、まだまだ残暑が厳しい大阪。トップ3へ再加速したいC大阪と、J2降格圏から抜け出したい湘南。9月ラストの一戦で、それぞれの目標に向かって勝利を収めるのは果たしてどちらか。試合は18時キックオフとなる。
[ 文:小田 尚史 ]


