横浜FCはニッパツ三ツ沢球技場にFC東京を迎えて戦う。残留争いは17位の湘南と、勝点1差で最下位の横浜FCに絞られた感がある。第33節に直接対決を残しており、そこまでにどれだけ勝点を積んでおけるかが生き残りのカギになる。横浜FCにとっては絶対に負けられない戦いだ。
前節・浦和戦は不運なPK判定もあって1-1の引き分けに終わり、最下位に転落して中断期間に入った横浜FC。だが、1-3で敗れた前々節・新潟戦も含めて、終盤の時間帯までは互角以上の戦い方ができており、勝点3をつかむには「あと一歩」だと指揮官も選手も感じている。それだけに中断期間には、「ここまで来たらやることは変わらない」(井上 潮音)と、今まで積み上げてきたことの判断を含めて精度を上げること、個人のスキルを上げてミスをなくすこと、そして強度を上げることに取り組んだ。
中断期間の週末に行われた2つの試合で、その手ごたえはある程度得られたと言っていいだろう。7日の仙台大とのトレーニングマッチ(45分×3本)は5-2で勝利。14日に行われたいわきとの『復興支援マッチ』は5-0と圧倒した。心強いのは、マルセロ ヒアンとカプリーニがここに来て絶好調なことだ。浦和戦でも攻守に2人が躍動し、カプリーニのパスからマルセロ ヒアンが目の覚めるようなゴラッソを叩き込んだ。仙台大戦ではカプリーニが2ゴール1アシスト。そして、いわき戦ではマルセロ ヒアンが1ゴール2アシスト、カプリーニが1ゴール1アシスト。「アイツら、お互いのことしか見えていないから(笑)」(高井 和馬)という2人のコンビネーションが、J1残留のカギを握る。
対するFC東京は前節、G大阪に3-0で勝利した。立ち上がりこそ互角の展開だったが、次第にペースを握ると、前半終了間際に2得点。その後もG大阪に大きなチャンスを与えることなく、終盤にダメ押しゴールを決めて完勝した。逆転勝ちを収めた前々節・鳥栖戦から連勝となり、ピーター クラモフスキー監督のサッカーが浸透してきて、1つでも上の順位で終えようと意気は高いはずだ。
ただ、今節はここまで4ゴール3アシストの仲川 輝人が出場停止。さらにU-22日本代表のアメリカ遠征に参加していた松木 玖生とバングーナガンデ 佳史扶が日本時間の15日に行われたU-22メキシコ代表戦、同18日に行われたU-22アメリカ代表戦に出場していることから、疲労も懸念される。今季初の3連勝に向けて、指揮官の選手起用が注目される。
FC東京がG大阪戦でペースを引き寄せたのは、早い切り替えからのアグレッシブなプレッシングだった。横浜FCからすれば、アウェイでの前回対戦(1●3)では強力3トップのハイプレスでペースを握られ、ビルドアップのミスが敗戦につながっただけに、そのアグレッシブさに呑まれないことが重要だ。前回対戦での差をどこまで埋められたか。今節で成長の跡を見せて勝点3をつかみたい。
[ 文:芥川 和久 ]
