ホームのFC東京は前節、アウェイで最下位の横浜FCと対戦。今季初の3連勝を目指して戦った。しかし、中断期間を挟んだ影響もあってか立ち上がりから攻撃にテンポが生まれず、シュートシーンを作れないまま時間が経過。逆に32分には横浜FCに素早くパスをつながれてゴール前まで運ばれると、最後はボランチの位置から飛び出してきた井上 潮音に先制点を決められてしまった。
後半は選手を代えながら立ち位置も入れ替え、同点を目指したが、唯一の決定機をアダイウトンが決め切れず、無得点のままタイムアップ。残留争いの渦中にいる相手に勝点3を献上してしまった。
その流れを引きずらないことが大事となる今節に向け、明るい材料を挙げるとすれば、1つは出場停止だった仲川 輝人の復帰。もう1つは、前節の直前にチームへ合流したU-22日本代表組のコンディションが、1週間経って整っていること。前節を欠場したGKヤクブ スウォビィクと長友 佑都は未合流だが、現時点でのベストメンバーを組んで広島を迎え撃てそうである。
また、クラブとしては10月1日にクラブ設立25周年を迎えたことに合わせて、10月1日を中心としたホームゲーム3試合を『25周年記念試合』と位置づけて開催してきた。今節はそのラストマッチであり、試合後には来季から採用される新エンブレムが発表される予定となっている。
そんな重要なゲームで連敗は許されない。ホームのファン・サポーターの前で勝利し、新エンブレムに華を添えたい。
アウェイの広島は前節、ホームでC大阪と対戦。相手の倍以上となるシュートを放ったが、ゴールは遠く、スコアレスドローに終わった。
その結果、優勝の可能性は消滅してしまったが、まだ2位は目指せる位置におり、3位・浦和、4位・名古屋の背中は十分見える位置にある。3ポイントを積み上げ、まずは勝点を50台に乗せたいところである。
両チームの前回対戦は4月に行われ、FC東京が中村 帆高と安部 柊斗のゴールで勝利しているが、当時指揮を執っていたアルベル監督はもうその座を離れており、安部も海外移籍をし、中村は長期離脱中。広島側の得点者である森島 司も現在は名古屋でプレーしており、両チームの状況は当時から大きく変わっていると言っていい。
シーズン終盤で迎える一戦、さまざまな局面を乗り越えながら積み上げてきた今季の集大成を発揮するのはどちらだろうか。
[ 文:須賀 大輔 ]
