初対戦は2000年4月22日。トムソン監督率いる広島が、エディオンスタジアム広島(当時の名称は広島ビッグアーチ)に大熊 清監督率いるFC東京を迎えた一戦は、途中出場の神野 卓哉が73分に決勝点を挙げて、FC東京が1-0で勝利を飾った。その年に行われた2回目の対戦では、広島が国立競技場に乗り込んで、久保 竜彦と藤本 主税がゴールを奪い、2-1で勝利した。
以降、J1で40試合を戦い、通算対戦成績は広島の15勝9分16敗。ほぼイーブンで、得点も広島が49得点、FC東京が50得点となっている。
もっとも、近年はFC東京がかなり優勢だ。昨季は広島にミヒャエル スキッベ監督、FC東京にアルベル監督が就任してお互いに変革の1年になった中で、2試合ともFC東京が2-1の勝利を収めている。広島がFC東京に勝った試合は、柏 好文が決勝点を奪った2019年8月17日までさかのぼることになる。
今節、4年ぶりにFC東京から勝利をつかみたい広島は、上々のチーム状態にある。4月は公式戦5連勝中で、19日に行われたJリーグYBCルヴァンカップCグループ第4節・神戸戦は逆転勝利を収めた。今節は中2日の準備期間で臨むためコンディション面への不安はあるものの、神戸戦では大卒ルーキーの中野 就斗がプロ初得点を挙げており、若い選手たちがチームに活力を与えている。今節もアグレッシブな攻守を展開していくことができるはずだ。
広島相手の連勝を伸ばしていきたいFC東京は、苦しい4月を過ごしてきた。リーグ戦は1分2敗と勝ちがない。前節・C大阪戦は渡邊 凌磨のゴールで同点に追いつくも、奥埜 博亮に2得点を許して敗戦。しかし、C大阪戦から大幅にメンバーを入れ替えた19日のルヴァンカップEグループ第4節・G大阪戦では、塚川 孝輝が決勝点を挙げ、勝利をつかんでいる。公式戦で約3週間ぶりに勝った勢いを今節にもしっかりとつなげていきたいところだ。
注目プレーヤーはディエゴ オリヴェイラ。FC東京が近年の広島戦で成績が良いのは、彼の活躍のおかげと言っても過言ではないほど活躍している。パワーとクオリティーを存分に発揮して、昨季もエディオンスタジアム広島で得点を挙げたブラジル国籍FWには大きな期待がかかる。
広島は、ディエゴ オリヴェイラと対峙することが予想される荒木 隼人のプレーに注目だ。2019年に加入して今季で5年目を迎えるDFは、ここまでリーグ戦全試合に出場して広島の堅固な守備を支えている。4月に入ってからは充実度が増しており、相手FWをタイトにマークして抑え込んでいる。今節はディエゴ オリヴェイラをストップし、広島に勝利をもたらしたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]