1つの時代が終わる、サンフレッチェに関わってきたすべての人にとってメモリアルなゲームは、今季限りでの現役引退を発表した林 卓人のセレモニーも併せて行われることになった。感傷的な一日になるが、まずは90分間を勝って終えたいところだ。
今季もスタジアムを熱狂させる好ゲームを展開してきたミヒャエル スキッベ監督は、「満員のスタジアムで魅力的なゲームをして、しっかりと結果にこだわっていきたいと思っています。相手のガンバも残留争いに巻き込まれているということで、しっかりと戦ってくることは間違いないので、本当に良いゲームをしたい。Jリーグの歴史に残るような良いゲームをしたいと思っています」と意気込みを語った。
スペクタクルな90分間になることは間違いなく、“サンフレッチェファミリー”をさらに熱くさせるのは、指揮官が青山 敏弘の起用を明言したことだ。
ミヒャエル スキッベ監督は「青山はこれまでこのクラブで20年のキャリアがありますし、Eスタの最後の試合に出場するに値する選手だと思っています。コンディション的な問題はなく、いつも試合に出る準備は十分できているので、全員がほぼ確信に近い形で、彼が試合に出れば良いパフォーマンスを見せてくれると思っています」と話している。
青山もEスタのラストマッチでプレーする意味をかみ締めながら、準備を続けている。
「どんなプレーができるか自分が一番楽しみにしています。ピッチに立つチャンスを頂いた監督をはじめ、自分に期待していただける方々に感謝して、しっかりと良い準備をしていきたい。ずっとEスタが満員になるピッチに立ちたいと思ってやってきたし、あの特別な光景をまた見たいと思ってやってきた中で、こういうタイミングでまだ現役をやれていることは運命だと思っているので、その運命に身を委ねて、しっかりとかみ締めて、ゲームに挑みたいと思います」(青山) G大阪もJリーグ創設期からEスタで激闘を繰り広げてきた。2015年にはチャンピオンシップで広島とリーグ王者を争った大阪の雄は、Eスタでリーグ戦22試合を戦って10勝5分7敗と勝ち越している。現在は5連敗中と苦しんでいるが、今節で勝点1以上を獲得すれば、地力でJ1残留を決められる。重要な一戦に向けて、チームの総力をぶつけていくはずだ。
Eスタで行われる最後のリーグ戦。たくさんの人々の記憶に残って、いつまでも語り継がれていくような、素晴らしいゲームが展開されることを期待したい。
[ 文:寺田 弘幸 ]