京都はアウェイでの開幕戦となった前節・柏戦を1-1で引き分けた。相手の見事なミドルシュートにより先制点を奪われたが、途中出場の安齋 悠人が後半アディショナルタイムに起死回生の同点ゴールを決めて、ドローに持ち込んでいる。J1で(J2以下ができる前のシーズンも含む)高卒ルーキーが開幕戦でデビューしてプロ初得点を決めるのは1994年の城 彰二氏(市原/現・千葉)、1998年の高原 直泰氏(磐田)以来、26年ぶり3人目の快挙だ。
ゲームとしては、前半を優勢に進めながら、後半はなかなかチャンスを作れなくなる展開だった。開幕戦の緊張感に加えて、試合当日は雨というコンディションも影響して、思うような攻撃を繰り出せない場面も見られた。2年連続でキャプテンを務める川﨑 颯太も「自分たちのやりたいサッカーが100%できたわけじゃない」と振り返っている。
それだけにホーム開幕戦となる今節では、攻守にアグレッシブな京都のサッカーを存分に発揮したいという思いは強い。曺 貴裁監督が指揮を執って4シーズン目を迎える今季は『史上最高で最強のサンガ』を目標に掲げている。昨季の主力選手の多くが今季も紫のユニフォームに袖を通しており、シーズンオフにはポイントを押さえた選手補強も行って、新シーズンを迎えた。前から積極的にボールを奪いにいくプレッシング、スピード感を持ってゴールを目指す迫力ある攻撃で勝利をつかみにいく。
湘南はホームでの開幕戦を1-2で落とした。開始早々の7分にFKのこぼれ球を池田 昌生が強烈なミドルシュートで突き刺して、先制点を挙げる。しかし、24分にミドルシュートを決められると、56分にはGK富居 大樹がDFからのバックパスの処理にもたついたところをエリソンに詰められて、逆転されてしまう。70分には途中出場した鈴木 淳之介のミドルシュートがネットを揺らして勝負を振り出しに戻したかと思われたが、シュートコース上にいた阿部 浩之に当たっており、阿部がわずかにオフサイドだったという判定により、得点は取り消されて敗戦となった。
黒星スタートとなったが、こちらもチームを率いて4シーズン目となる山口 智監督の下、昨季の3バックから4バックへ布陣を変えた中で良い形を作り出すなど、今後への収穫も感じられた。ボランチに入った田中 聡も「(序盤は)押し込める時間もあって、良い時間に点が取れ、そこからチャンスも作れた」と話している。アウェイでの戦いとなる今節で、今季初勝利を狙う。
両チームの昨季の対戦成績は1勝1敗。いずれも先制点を挙げたアウェイチームが完封勝利を収めているが、今回はどういった展開になるか。
なお、試合当日はかなり冷え込むことが予想され、現地で観戦される方は十分な防寒対策をして足を運んでもらいたい。そして、ピッチの中では互いに今季初勝利を懸けて、熱い攻防が繰り広げられるだろう。サンガスタジアム by KYOCERAでの試合は3月2日14時キックオフだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

