川崎Fは今季ホーム3試合目を迎えるが、ここまでまだ勝利できていない。初戦のAFCチャンピオンズリーグラウンド16第2戦・山東泰山戦では、第1戦で勝利してアドバンテージを得たものの、90+7分の失点で逆転負け。タイトルに向けて強い意気込みで臨んでいた大会は、ホームでのショッキングな敗戦で終えることになった。
続いてJ1のホーム開幕戦となった前節・磐田戦は29分までに3失点。一時は同点に追いつく攻撃力を見せたものの、またも90+7分の失点で敗戦を喫した。J1開幕戦では湘南に2-1で勝利したが、まだホームでファン・サポーターと喜びを分かち合うことはできていない。
課題として浮き彫りになった守備面について、鬼木 達監督は個々やグループと話しながらイメージを共有。CBの大南 拓磨は高井 幸大とともに鬼木監督と長時間の確認作業を行ったあと、「後ろに責任があるので、そういった中では良い話し合いができた。大きく見たらチームの組織的な守備ということになるが、個人戦術を含めてのチーム戦術ですし、一つひとつを見ていくと個人的なところが大きいと思う」と自省を込めながら話した。
また、右SBの佐々木 旭は「ボールに行ってはいるんだけど、なんとなく出ていって後ろを取られることがあるので、行くなら行くでジャストで強く行くというところと、行けないなら行けないでしっかりと正面に立って最後に足を合わせるということは話した」と選手間での確認作業について明かした。
ただ、磐田戦の失点は大南が話していたように個人としての課題が多く、鬼木監督がチームの課題として感じているのは、0-3から追いついたあとの戦いだった。3点もの点差があれば、同点になったあとに勢いが出るのは追いついた側になるが、川崎Fの選手は安堵してしまったのか、その後は磐田に押し込まれる展開となった。
「負けているときはリスクを恐れずにやっているはずだが、同点になった瞬間に勢いを自分たちからそいでしまったと感じた。どんどんたたみ掛けなければいけない場面だったと思う」(鬼木監督) その課題について、鬼木監督は「就任当初から言っていること」と加えたが、そこでたたみ掛けるのが川崎Fのスタイル。次こそはホームで自分たちの戦いを貫き、勝利を得ることができるか。
一方の京都は前節、湘南を迎えたホーム開幕戦を1-2で落とした。湘南戦でも数多く見られたロングボールでの攻撃は、前から奪いにくる川崎Fに対しても有効になるはずだが、湘南戦の得点シーンのように豊川 雄太ら前線に良いボールを届けられるか。中盤も含め、攻撃の組み立てを改善し、ピッチで表現できるかどうかが勝利への大きなポイントになるだろう。
形は違えど、アグレッシブな両チームの激突。互いに勝利に向けて並々ならぬ意欲で臨むはずだが、その気持ちをプレーで表現できるかどうかも勝敗を左右しそう。16時からUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで激しく、見どころの多い攻防が見られるはずだ。
[ 文:菊地 正典 ]


