札幌の前節はアウェイで鳥栖と対戦して、0-4で大敗。14分にカウンターから先制点を献上すると、その後は果敢に攻め込むも得点が奪えず。相手のハンドによって得たPKも失敗してしまい、流れに乗り切れない。56分には中村 桐耶がこの日2枚目のイエローカードで退場に。その後は防戦一方となって3失点を喫してしまった。
開幕2試合の戦績は1分1敗で0得点・4失点。芳しいものとはいえない。昨季は得点も失点も多かったため、そこから失点を減らしていきたいところだったが、出足から失点が重なった。チームとして攻撃的スタイルを標ぼうしながらも無得点となっているため、ここから巻き返していきたいところである。
一方、まだたくさんの雪が残る3月の北海道へ乗り込む浦和の前節は、ホームで東京Vと対戦して1-1のドロー。豊富な運動量をベースにタイトな守備を仕掛ける東京Vに手を焼く時間が続き、個の技術力を生かして押し込んでいたが、得点を奪い切れず。42分にCKの流れから喫した1点が重くのしかかる展開となっていたが、終了間際にPKを獲得し、これをアレクサンダー ショルツが決めて同点に追いついた。
2戦を終えて1分1敗。前回大会のアジア王者としては物足りないスタートにも感じるが、ペア マティアス ヘグモ監督が新たに就任し、昨季のソリッドな戦いから厚みのある攻撃で相手を押し込むスタイルへ変化する序盤の段階であることを踏まえると、多少のスロースタートになってしまうのは仕方がないのかもしれない。そうした意味では東京V戦を粘り強くドローに持ち込んだことで、チームに良い流れを呼び込んでいる可能性もある。
さて、そんな両チームの戦いだが、札幌のアグレッシブな攻守と、高い戦力を有する浦和との真っ向勝負となり得る。札幌はペトロヴィッチ監督が就任7年目を迎えており、ハイプレスからのハイテンポな攻撃がしっかりと植えつけられている。それに対して就任1年目のペア マティアス ヘグモ監督率いる浦和は、まだ完成されていないとはいえ、アグレッシブな札幌の攻守を力で上回っていきたいところ。
両チームともに欧州出身の経験豊富な指揮官が率いるとあって、プレー強度も戦略性も高い、見ごたえたっぷりなボールゲームが堪能できそうである。ぜひとも注目したい一戦だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

