京都は前節、アウェイで川崎Fと対戦し、1-0で今季初勝利を挙げた。前半はプレスが掛からずに押し込まれる展開を強いられたが、柏と対戦した開幕戦の反省を生かして、状況によって自陣で守備ブロックを形成する臨機応変さを見せる。風上になった後半開始から投入したマルコ トゥーリオや、3トップの中央で先発した原 大智を生かしながら流れを取り戻していくと、65分に相手陣でボールを奪い返したところから左サイドを突く。最後はこぼれ球を川﨑 颯太が蹴り込み、これが決勝点となった。
自分たちの思いどおりに試合が進まなくても、状況に応じた振る舞いができたこと。終盤に相手の猛攻を食らいながら、VAR判定によるゴール取り消しがあったにせよ、今季初のクリーンシートを達成できたことは今後への自信となる。また、今季初先発した左サイドのユニット・三竿 雄斗、松田 天馬、平賀 大空の献身的なプレーも、選手間の競争を活性化させることだろう。
横浜FMの直近のリーグ戦は、3月1日に行われた第2節・福岡戦。相手の倍以上のシュートを放ち、決定機もあったが決め切れず、51分に決勝点を奪われ、0-1で敗れた。
そこからAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・山東泰山戦へ挑み、6日の第1戦はアンデルソン ロペスとヤン マテウスの得点により、2-1で制した。そして13日の第2戦は後半開始直後に退場者が出てしまうが、統率された守備で得点を許さず、75分に途中出場した宮市 亮と山根 陸で作ったチャンスから、アンデルソン ロペスが見事な左足ボレーを決めて、1-0で勝利。2試合合計3-1で、クラブ史上初のACLベスト4進出を決めた。後半を10人で戦ったあとに中3日でアウェイ戦へ臨むコンディション面や、ヤン マテウスの負傷交代は気がかりだが、結果と内容の成功体験をもってリーグ戦へ挑む。
両チームの昨季の対戦成績は1勝1敗。いずれもホームチームが複数得点を決めて、快勝している。ただし、京都ホームだった昨季の最終節は、横浜FMのJ1連覇の可能性が消滅した直後のゲームで、モチベーションで難しさがあったことは否めない。京都の選手からも「本当のマリノスはあんなものじゃない」という趣旨の言葉が、複数人から聞こえてきた。京都は今季ホーム初勝利と連勝を目指し、横浜FMは1カ月後に控えたACL準決勝までに消化するリーグ戦で勝点を上積みするため、サンガスタジアム by KYOCERAでの試合へ挑む。
京都は今週後半から気温が上昇して、春の到来を予感させる気候となってきた。試合当日も15℃を超える予想気温となっており、過ごしやすい中でのゲームとなりそうだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

