2試合ぶりにホームに戻っての戦いとなる鳥栖は前節、アウェイで町田との公式戦初対戦に臨んだ。立ち上がり早々にロングスローから失点を喫してしまったが、町田のプレスを無効化するようなビルドアップからの前進を見せ、試合の主導権を握る。すると、34分に菊地 泰智のパスからマルセロ ヒアンが同点ゴール。しかし、後半の早い時間にビルドアップ時のミスからショートカウンターを浴びて勝ち越しを許すと、直後にもクロスから追加失点。その後は効果的にカウンターを繰り出す町田の前にチャンスを作ることができず。1-3で敗れ、3連敗となってしまった。
対する神戸は前節、ホームで札幌と対戦。8分に大迫 勇也が先制点を挙げると、24分には宮代 大聖が追加点。さらに前半終了間際には武藤 嘉紀も追加点を奪い、前半だけで3得点。後半に入っても勢いは止まらず、49分にはCKから宮代がこの試合2点目。72分にもCKから今度は山川 哲史がゴールを奪い、5-0に。直後にオウンゴールで札幌に1点を返されるも、終了間際にFKから菊池 流帆のゴール前への折り返しを武藤が押し込み、怒とうのゴールラッシュを締めくくる6点目。今季ホーム初勝利を大量得点でつかみ取った。
鳥栖にとって神戸は天敵と言えるほど、近年は対戦成績で分が悪い相手となっている。鳥栖が公式戦で神戸に勝利したのは、2018年8月の天皇杯ラウンド16(3○0)まで遡らなければならない。リーグ戦に限って見ると最後の勝利は2017年10月のJ1第30節で、そこから12試合勝っていないという状況。直近10試合では4連敗のあとに1つの引き分けを挟んで、5連敗中となっている。特に大迫、武藤が加入し、前線における攻守の強度が高くなった2021年以降は鳥栖の苦戦が目立つ傾向となっており、2021年以降の6試合では2得点12失点と厳しい数字が並んでしまっている。
3連敗中と厳しい状況で前年王者との一戦を迎える鳥栖だが、前節でケガから復帰し、加入後初めてメンバー入りした木村 誠二は神戸についてこう語る。「基本的な戦い方は町田さんと似ているかなと思っています。少し苦しくなったら大迫さんのところに入れてキープしてもらって、そこから攻撃を展開してくる印象があります。そこでどれだけ起点を作らせないかが一番の勝負のポイントになる」と神戸のエース封じに意欲を示す。開幕から失点の多さが課題となっているだけに、前線も含めたチーム全体での守備意識が王者撃破への重要なポイントになるだろう。
1日の午前時点で、試合当日は強い雨の予報。ピッチコンディションにも影響が出る可能性が高いだけに、状況に応じた的確なプレー選択が勝利へのカギを握る。鳥栖が苦境を脱出する勝利をつかむのか。それとも、王者の今季初連勝か。
[ 文:杉山 文宣 ]
