ホームの京都は1勝3分4敗の勝点6で18位につける。4試合未勝利で迎えた前節は、アウェイで鹿島と対戦。シュート数で4対15と守勢を強いられた中、最終ラインを中心に懸命に耐えながら試合を進めたが、85分に相手のセットプレーの2次攻撃の流れから空中戦で競り勝てずに失点して、勝点を持ち帰ることができなかった。
前々節・磐田戦で3失点した守備では改善が見られるなど、試合内容では健闘を見せている。ただ、攻撃で相手ゴールを脅かしたのはミドルシュートが主だったことなど、今度は攻撃が課題となっている。前の試合で見られた課題に対してトレーニングで取り組み、次の試合で改善することができているが、今度は別の課題が浮き彫りとなるのが最近の傾向だ。結果が出ない苦しい時期が続くが、問題点を1つずつつぶしながら進めているという見方もできる。曺 貴裁監督は「勝たないといけない、サポーターの思いに応えたい、という気持ちが強過ぎて、少し慌ててしまうこともある。思い自体は間違っていないので、そこをコントロールして選手をいかにピッチへ送り込むかに取り組んでいきたい」と話している。
アウェイへ乗り込む新潟は、2勝3分3敗の勝点9で14位につける。前節はホームで札幌と対戦。前半にミドルシュートで先制点を奪われたが、後半に相手に退場者が出た中で、80分に秋山 裕紀がクラブのJ1通算600ゴール目となる強烈なミドルシュートを決めて、同点に追いつく。逆転こそならなかったが、連敗を『2』で止める勝点1を獲得している。
水曜日にはJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦で、いわきと対戦。札幌戦からスタメンを総入れ替えして臨んだ試合を長谷川 巧と谷口 海斗のゴールにより2-0で制して、3回戦進出を決めている。内容ではいわき優勢の時間帯も長かったが、自陣ゴール前の最後の局面では千葉 和彦を中心に確かな守備を見せて得点を許さず。前半開始早々と後半アディショナルタイムにゴールネットを揺らすなど、要所を押さえる戦いでJ1の貫禄を見せた。
今節はルヴァンカップから中2日のスケジュールで、アウェイ連戦と移動も重なる。それらを考慮したことがうかがえる選手起用の中で、水曜日に約1カ月ぶりの公式戦勝利をつかんだことを追い風としたい。チームはリーグ戦で5戦未勝利と勝てていない中、パスをつなぎながら縦への速さも追求する姿勢を見せている。札幌戦後に松橋 力蔵監督は「僕は評価しています。ただ結果につながっていないことはしっかりと見つめながら、次節に向けて準備していくだけ」と話している。
両チームの昨季の対戦成績は1勝1敗。前期は京都が、後期は新潟が、それぞれアウェイで勝利をつかんでいる。お互いにスタイルがハッキリしているチーム同士で、京都のハイプレスか、新潟のポゼッションか、どちらの特徴がピッチ上でより発揮されて試合の主導権を握るのかが勝負のポイントとなる。リーグ戦で6試合ぶりの勝利をつかむのは、果たしてどちらか。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

