京都は前節、湘南に0-1で敗れた。90分を通じて両チームともチャンスがそれほど多くない展開の中、前半終盤に与えたPKが決勝点となった。曺 貴裁監督は「自分たちがボールを持って相手コートへ押し込んだ展開のとき、もう一工夫や二工夫が必要だった」と振り返っている。これで2連敗となり、勝点33の15位となっている。
アウェイの新潟は前節、鳥栖と対戦して1-1で引き分けた。前半終了間際に、この日何度も右サイドからチャンスを演出していた松田 詠太郎のクロスが相手DFの腕に当たってPKを獲得すると、鈴木 孝司が決めて先制する。だが、試合再開直後の45+5分に、相手のサイド攻撃から同点に追いつかれてしまう。後半は得点が生まれず、ホームで勝点1を積み上げるにとどまった。松橋 力蔵監督は「ゴール前のところで決定的なチャンスもありましたし、しっかり決め切ることさえできれば勝つことができたゲームだった」と悔しがったが、この結果によりJ1残留を決めている。
両チームの前回対戦は6月の第17節。新潟のホームゲームで、シント・トロイデン(ベルギー)へ移籍した伊藤 涼太郎のラストマッチでもあった一戦は、京都が3-1で勝利している。前半に豊川 雄太がCKから先制点を決め、後半に新井 直人のゴールで追いつかれるも、パトリックが2得点を挙げてチームを勝利へ導いた。
京都は今節、中心選手の1人である豊川が累積警告により出場停止となる。攻守に貢献して得点力もあるアタッカーの欠場は痛いが、前線の選手層は厚く、指揮官が誰を先発や控えに入れるのか注目が集まる。前回対戦で2得点のパトリックや、その2点をお膳立てした一美 和成らは、その再現を狙う。
また、京都は山田 楓喜、新潟は三戸 舜介が、前節はU-22日本代表のアメリカ遠征から帰国直後だったこともありメンバーから外れたが、この試合には休息十分で挑むことができるだろう。両チームとも前節は攻撃面、特にチャンスを決めるという部分で不満が残っただけに、彼らを含む攻撃陣は決定的な仕事が期待されるところだ。
10月下旬になり、気候もようやく秋めいてきた。京都は日中に太陽が出ているときは暖かさを感じるが、日が陰るときや日没後は寒くなっている。先週のサンガSでの試合も、観戦エリアによっては寒さを訴える人が少なくなかった。スタジアム観戦に訪れる方は、衣服による体温調整などの寒さ対策を推奨したい。
一方、ピッチで戦う選手たちにとってはプレーしやすい気候になってきた。両者のゲームはJ2時代から、お互いのスタイルがぶつかり合う真っ向勝負が繰り広げられている。今節も見ごたえのある、観戦者の心を熱くするような試合を見せてほしい。京都にとって、ホームゲームは今節を含めて残り2試合。新潟戦のあとは、12月の最終節まで空くことになる。ここで連敗を止めて、サポーターへ歓喜をもたらすことができるか。新潟は理念強化配分金の対象となる1ケタ順位を狙える位置におり、さらなる高みを目指すためにもアウェイで勝利を目指す。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

