豊田スタジアムで行われるのは名古屋とFC東京の一戦。前節・G大阪戦でもったいない敗戦を喫した10位の名古屋は再浮上を狙うために、4位のFC東京は勝点差4の首位を追走するために勝点を積み重ねていきたいところだ。
名古屋の注目ポイントは攻撃。前節は1トップにパトリック、シャドーの位置に永井 謙佑と森島 司を配置し、名古屋の攻撃のポイントとなる両ウイングバックには、右に中山 克広、左に和泉 竜司を起用した。スピードのある中山を生かして攻撃を仕掛けたいという意図はあったが、あまりにも相手にボールを支配されて攻撃の回数が少なくなり、クロスまで持ち込んでも中央に入り込む選手との呼吸も合わずにノーゴールという結果に終わった。
第11節・神戸戦(0●2)は4万人弱、前節は3万人を超えるサポーターを集めたものの、ゴールシーンはなく、長谷川 健太監督は「(得点)ゼロで終わってはいけない試合だったし、相手にもっと圧力を掛けないといけない試合だった。本当に情けない」と悔しさをにじませた。
中3日で迎える今節は、準備期間は短いものの、リバウンドメンタリティーを見せないといけない試合である。サッカーで一番ボルテージが上がるのはやはりゴール前での攻防。まずはそのシーンを増やすこと、その上でゴールを取れれば観戦初心者でも盛り上がることにつながるはずだ。
ゴールゲッターとしてエースのキャスパー ユンカーが前々節・広島戦から復帰し、前節はアディショナルタイムも含めておよそ30分間プレーできた。得点数は福岡と並んでリーグで5番目に少なく、1試合平均のシュート数も最下位に位置している名古屋は、エースをうまく生かすことでその数字を伸ばしていきたい。
アウェイに乗り込むFC東京は、前節・柏戦で2分に先制点を献上。しかし、その4分後に取り返し、さらに前半のうちに2点を追加するなど、攻撃力の高さを見せつけた。一方で後半は、前半終了間際に退場者を出した影響で、その2点のリードを追いつかれるという、もったいない内容となってしまった。しかし、相手の猛攻を耐え切り、最低限の勝点1は獲得。その勝点1を意味あるものにするためにも、今節は白星で『3』を積み上げたい。
注目はU-23日本代表でも活躍した松木 玖生。前節はセットプレーの流れから豪快にダイレクトボレーを決めた。パリ五輪に向けて気持ちが充実している21歳を、ベテランの多い名古屋がいかに止めるか、中盤の攻防にも目を向けたい。
昨季の両チームの対戦は、FC東京の1勝1分。ただ、2020年以降、名古屋はホームでFC東京に負けていない。もし名古屋が勝てば長谷川監督にとってJ1通算250勝目となる。その記念すべき勝利を、古巣相手に達成できるかどうかも楽しみである。
[ 文:斎藤 孝一 ]
