そんな状況下でG大阪との試合を迎えるが、いまの湘南にはG大阪とゆかりのある選手が多く、いつも以上に気合いをみなぎらせている者もいる。
湘南に来るまで、ジュニアユースからG大阪に在籍していた奥野 耕平が「今季は新しい選手もけっこう増えて知らない選手もいますけど、練習生の頃も含めたら6年ぐらい(トップチームで)一緒にやらせてもらって、たくさん可愛がってもらった」と思いを語れば、G大阪門真ジュニアからユースまでの間を過ごした髙橋 直也は「ずっと応援しにも行っていて、サッカー選手になりたいという夢を与えてくれたクラブでもある」と話している。
ただ、ピッチに立てば当然倒すべき存在になる。その気持ちをエネルギーに、湘南の選手としてチームを勝たせてやろうという思いを共通して持っている。
「見ている感じ、ボール保持をしていることで攻撃の時間が長いのと、相手を消耗させているのだと思う。カウンターを受けても後ろの4枚とダブルボランチ、サイドハーフの選手が労を惜しまず人数をかけて最後のところは抑えている」と、リーグ最少失点である要因を同じく古巣戦になる山口 智監督は分析する。
一瞬のチャンスをいかに仕留めるかが大事になってきそうな中で、期待がかかるのは小野瀬 康介だ。4月に負傷が発表され、ずっと別メニューを続けていたMFは、今週のオフ明けのトレーニングをフルで消化。ゲーム形式のトレーニングもしっかりとこなし、「準備はしている」と語る。チームはいま、降格圏内の18位にいるが、彼が浮上のきっかけになるか。ここで勝利をもたらす活躍を見せることが期待される。
同じくケガから戻ってきたばかりで、期待を受けている選手がG大阪にもいる。山田 康太のことだ。前節のFC東京戦では84分に登場すると、わずか1分後に決勝点を挙げ、勝利の立役者となった。
「自分たちがボールを持ちながら動かしていくことによって、相手は走らなければいけない。ということは体力的に削られて疲弊していくと思っていた」とダニエル ポヤトス監督が語っていたように、ジワジワと相手を追いやり、その穴を山田が突いてみせた。
直近5試合で4勝1分と勢いに乗るG大阪は今節、レモンガススタジアム平塚に乗り込み、3連勝を目指す。
[ 文:舞野 隼大 ]
