ホームの福岡は公式戦3連勝で今節を迎える。前々節・新潟戦は前 寛之の見事なFKで先制し、終盤には紺野 和也が追加点を奪って2-1で勝利。雨中の前節・柏戦は小田 逸稀のクロスでオウンゴールを誘うと、前のFKに小田がバックヘッドで合わせ、前半のその2ゴールを守り切って今季初のリーグ戦2連勝。そして12日の天皇杯2回戦・福山シティFC戦では8-0の大勝を収めている。
この好調状態に加え、今節では新潟戦と柏戦で出場停止だったシャハブ ザヘディが戻ってくる。ここまでリーグ戦12試合出場で6ゴールの決定力を誇るエースは、福山シティFC戦で途中出場ながら2ゴールを挙げており、自身初めてとなる“九州ダービー”に向けて準備は万端。
また、鳥栖が古巣となる田代 雅也、宮 大樹、金森 健志、岩崎 悠人、松岡 大起の5人はそれぞれに熱い思いを持って今ゲームに臨むはず。特に今季加入の岩崎と松岡は福岡の一員として臨む初めてのダービーになるので、どういうプレーを披露するのか注目したいところ。
対する鳥栖はリーグ戦では2連敗中。明治安田J1第15節・名古屋戦を0-2、続く前節・FC東京戦を0-1と、第13節・磐田戦で3ゴール、第14節・川崎F戦で5ゴールと爆発した攻撃陣が沈黙した。その中で迎えた12日の天皇杯2回戦・高知ユナイテッドSC戦はヴィニシウス アラウージョの2ゴールで2-1の勝利を挙げ、チームのムードは回復に向かうはず。
前節後のリーグ中断期間で「コンディションの回復とバージョンアップに努めたい」と川井 健太監督は話しており、その成果がダービーでどう表れるか。また、累積警告で出場停止となる山﨑 浩介の替わりに誰がCBを務めるかにも注目したい。
福岡・長谷部 茂利監督はこれまでのダービーの展開を「鳥栖がボールを持ち、われわれは全員で守ってどうにか点数を取る」と表現しているが、やはり今節も鳥栖の攻撃力と福岡の守備力というのが対決の構図となりそう。
その中で、岩崎が「マルセロ ヒアンが加入したことで、ボールを回す鳥栖の攻撃スタイルに変化が加わっている」と言うとおり、リーグ戦16試合出場で7ゴールとエースの風格が漂うマルセロ ヒアンをいかに抑えるかが福岡の守備面でのキーポイント。田代は「ヒアン選手にスペースを与えないこと、彼へのボールの出どころを抑えることが必要」と言い、長谷部監督は「足が速い、体が強いということを見越してプレーすることが必要」とマルセロ ヒアン対策について触れている。
エースへの警戒が強まる中で鳥栖が福岡の守備ブロックをどう攻略するかは見どころとなるが、同時に福岡がマルセロ ヒアンを意識するように、鳥栖はシャハブ ザヘディをいかに抑えるかにも注力する必要がある。今節のダービーは、互いのエースをどう生かし、相手のエースをどう抑えるか、その対応の出来が勝負を左右するかもしれない。
[ 文:島田 徹 ]


