横浜FMは15日の第18節で首位・町田とホームで対戦。12日に行われた天皇杯2回戦・岐阜戦で主力を温存し、万全の状態で臨んだ中、14分に宮市 亮の今季初ゴールで幸先よく先制する。ところが、その後トーンダウンしてしまい、前半終了間際にセットプレーから同点に追いつかれる。後半に入ると、U-23日本代表の平河 悠を軸とする町田の勢いを抑え切れず、57分、61分と連続失点。2点を追う状況になってもテンションが上がらず、力なく敗れた。
「後半は町田が素晴らしいプレーを見せた。そして、自分たちがハードワークを見せられなかった。そこに尽きる」(ハリー キューウェル監督) 町田戦は指揮官も認める完敗の内容だった。町田の2トップにサイズがなかったこともあり、警戒していたロングボールを多用されたわけではなく、ロングスローを放り込まれるシーンもごくわずか。2失点につながったFKを与えた場面を含め、3失点の原因は町田とのインテンシティーの差であり、それがスコアに表れてしまった。
その“力負け”という事実が重い。今季、横浜FMはアンカーシステムに挑戦しているが、それがハマっていない現実を突きつけられたとも言える。[4-3-3]はより攻撃に比重を置いているが、得点は伸びず、逆に失点がかさんでいるのが現状だ。
そして、今季6敗目を喫した町田戦は実に四度目の逆転負け。負のスパイラルが加速しつつある中、どうしても踏みとどまりたい一戦となる。今節は、町田戦で交代カードを2枚しか使わなかった采配面を含め、指揮官の立て直しの一手に大いに注目したい。
対する広島はリーグ戦2連勝中。さらに5月19日の第15節・京都戦(5○0)以降、公式戦は7勝1分の無敗と絶好調だ。直近の第18節・東京V戦も2分に加藤 陸次樹のゴールで先制すると、後半には3得点を追加。後半アディショナルタイムに失点を喫したものの、完勝の内容だった。
一方、東京V戦でフル出場した川村 拓夢が海外クラブへの移籍を前提とした準備のため、チーム離脱が発表された。日本代表の離脱は痛手ではあるが、同試合でベンチスタートだった満田 誠や、今節が古巣戦となるマルコス ジュニオールら戦力は充実しており、大きな戦力ダウンにはならないだろう。
今季まだ2敗ながら引き分けが『8』と勝ち切れない点が課題ではあったが、夏に入ってエンジンがかかってきた広島。1試合消化が少なく、町田との勝点差は『9』。連戦ではあるが、今季初となるリーグ3連勝を飾り、首位追撃の態勢を整えたい。
[ 文:大林 洋平 ]
