直近5試合負けなしのC大阪だが、その内の3試合が1-1の引き分け。第16節・広島戦、前節・磐田戦と、先制された展開の中でも追いつく粘り強さを発揮できているとも言えるが、どちらの試合でも追いついたあと、終盤にかけて押し込む状態を作っているだけに勝ち越しとなる2点目を取れなかった悔しさのほうが大きい。前節は76分にルーカス フェルナンデスのCKからヘディングで同点ゴールとなる今季14点目を記録したレオ セアラも、「チャンスもたくさん作ったので、得点(2点目)に結びつけないといけなかった。チャンスを作っている中で(2点目が)取れないという、自分たちに足りないものを見つめ直して、後半戦は順位を上げていきたい」と課題に言及した。磐田戦では後半途中から出場し、そのレオ セアラと2トップを組んで二度の決定機を迎えた渡邉 りょうも、「優勝するためにはもう1点を取れるチームになっていかないといけない。今日はそれができずにドローで終わってしまった結果は、自分の中で真摯に受け止めないといけない」と反省の弁を残し、「中3日ですぐ鳥栖戦があるので、そこへ向けて良い準備をしていきたい」と前を向いた。
リーグ優勝を目標にスタートした今季。前半戦を終えて、首位とは勝点10差と厳しい状況に置かれているが、一戦一戦、目の前の試合に勝っていくことでしか、その可能性を広げることはできない。そのためにも後半戦は「勝ち切るチーム」(小菊 昭雄監督)に成長していくことが求められる。現在の課題となっている2点目、3点目をどん欲に目指し、相手を突き放す戦いを後半戦では繰り広げていきたい。
対する鳥栖は前節、勝点で並んでいた残留争いのライバルである京都を3-0で撃破。前々節の福岡との“九州ダービー”で敗れたあと、しっかりとリバウンドメンタリティーを発揮し、ホームに歓喜をもたらした。この結果、降格圏を脱して前半戦を終えたが、17位・湘南との勝点差はわずかに『2』。安心できる状況ではなく、上位とのアウェイ戦となる今節も勝点3を目指して挑みたい。前節、2得点を挙げて勝利の立役者となったマルセロ ヒアンにボールを集め、手堅いC大阪の守備をこじ開けていきたい。前節はメンバー外となっていたが、丸橋 祐介が昨季まで15年間プレーしていた古巣のスタジアムに凱旋するかどうかも注目ポイントだ。
両チーム、置かれた状況や後半戦で目指す目標こそ異なるが、現在の順位の違いほど実力に差があるわけではない。今節も細かなプレーの精度や攻守の切り替え、キワのバトルが勝敗を分けるだろう。互いにタフな戦いを繰り広げた前節から中3日の連戦となる今節。チームの総力を結集させ、それぞれの目標に向かって好スタートを切りたい。
[ 文:小田 尚史 ]


