8日に行われたJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第1節。C大阪は、新加入・カピシャーバの決勝点で今季公式戦初勝利を挙げた。リーグ戦では開幕から3試合未勝利が続いていただけに、「今日勝って、選手、スタッフ、セレッソファミリーの皆さまの笑顔が見られて幸せに思います」と試合後は小菊 昭雄監督も安堵の表情を浮かべた。同時に、「これからが勝負。次のリーグ戦に向けて、またしっかり準備したい」と気持ちをすぐに切り替えた。この試合で復帰後初先発を果たした香川 真司も指揮官の思いに呼応する。「次のリーグ戦も勝たないと、今日の勝利の意味も薄くなる。次のリーグ戦に向けて、しっかり準備していきたい」。公式戦ホーム連戦となる今節。ルヴァンカップでつかんだ流れをさらに大きくしていけるか。今度はリーグ戦でも勝点3を奪い、上昇気流に乗っていきたい。
ルヴァンカップEグループ第1節・FC東京戦では、直近のリーグ戦から先発9人を入れ替えて臨んだ中、加藤 陸次樹や香川、西尾 隆矢、松田 陸らが好パフォーマンスを披露。チームの競争力は一層高まった。「今日出た選手の価値も上がったと思います。明日からまた競争が始まります。どんどん底上げして、内容も少しずつでも積み上げていきたい」と話したのは西尾だが、メンバー入りを懸けた争いも熾烈になる中、先発のピッチに立つ11人は誰になるか。注目は香川。先発でゲームを作る役割を果たすか、途中出場でジョーカー的役割を担うか。また、攻撃陣ではレオ セアラにも注目したい。前節・浦和戦ではクロスバー直撃のシュートを放ち、VARで取り消しにはなったが、一度はネットを揺らすゴールも決めた。ルヴァンカップでは途中出場からカピシャーバの決勝点をアシストするなど、徐々にエンジンがかかってきた。今節は待望の今季初ゴールが期待される。
対する鳥栖は、開幕戦こそホームで思わぬ大敗を喫したが、その後の2試合で勝点4を獲得。前節は待望の今季初勝利も挙げ、士気は高い。今節は連勝を目指し、アウェイに乗り込む。
注目は、前々節・G大阪戦でJ1初ゴールを決めた樺山 諒乃介。「家族も観に来ていたし、今まで自分を支えてきてくれた仲間とか人たちがいっぱい観に来ていた中でのゴールだったので、良かった」と話した背番号41は、再び地元・大阪で輝きを放てるか。ボールが入った際の突破力はC大阪にも脅威を与えるだろう。もう1人、その樺山のゴールをアシストした藤田 直之にも注目したい。2019年から3シーズンC大阪でもプレーした中盤の職人は、ボランチでコンビを組む河原 創とどのようにゲームを組み立てるか。テンポよくボールを動かし、鳥栖らしいアグレッシブな攻撃を仕掛けていきたい。
両チーム、現段階では理想に向けたチーム作りの最中であり、まだまだ完成形には遠いが、勝点3を積み重ねることでその成長スピードを上げていくことができる。初勝利か、連勝か。シーズン序盤、何よりの良薬となる勝点3をつかむのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


