ホーム連戦となる鳥栖は前節、浦和と対戦。7分に先制する絶好のスタートを切ったが、直後にスローインのミスから同点に追いつかれる。前半の終盤には一瞬のスキを突かれて、岩尾 憲に50m超えのロングFKを決められ、逆転を許してしまう。後半は押し込んだが、浦和の堅い守備とそこからのカウンターに苦しめられ、得点を奪うまでには至らず。7試合続いていた無敗記録がストップした。
対するC大阪は前節、ホームで福岡と対戦。22分にCKからの2次攻撃で先制を許すと、その後はブロック守備から効果的にカウンターを繰り出す福岡に主導権を掌握されてしまう。後半は時間の経過とともに圧力を強めていったが、最後まで有効打を放つことができずに零封負け。連勝は『2』でストップし、4位以上のチームが軒並み勝点を積んだ中で痛恨の敗戦となってしまった。
両者の前回対戦は3月に行われた明治安田J1第4節。この試合では復帰後リーグ戦初先発となった香川 真司の先制点と加藤 陸次樹の追加点で先行したC大阪が鳥栖の反撃を1点にとどめ、今季リーグ戦初勝利を挙げている。しかしながら、両チームともにこの時期と現在のチーム状況を比較すると、雲泥の差と言っていいほどの違いがある。ともに開幕直後は不安定な戦いが続いていたが、試行錯誤を繰り返しながらチームの戦い方が定まり、勝点獲得と順位浮上を果たしてきた。前回対戦から今節までの間に両チームが高めてきた部分をぶつけ合う試合となるだろう。
近年はボールを保持するC大阪に対し、果敢にボールを奪いにいく鳥栖という構図になることが多く、C大阪がGKも使った効果的なビルドアップで試合のペースを握るという形が続いている。リーグ戦ではC大阪が現在5試合負けなし(3勝2分)と直近の戦績ではリードしている。C大阪は負傷離脱したキム ジンヒョンに替わり、ここ3試合はGKにヤン ハンビンが入っている。この点が鳥栖戦で重要になるビルドアップ時のGKの関与という点でどれだけの影響があるのか。ただ、一方で離脱が続いていた清武 弘嗣や毎熊 晟矢が全体練習に復帰したことは小菊 昭雄監督にとってはうれしい材料だろう。
近年の鳥栖は前半戦で好結果を残しながらも、後半戦では勝点獲得のペースが伸び悩んでいる。同じ轍を踏みたくないだけに、連敗は避けなければならない。「昨季は守備の部分でも(夏場に)少し落ちたなという印象があります。なので、そこは今季が始まる前から意識して取り組んできたものがある」と川井 健太監督は話す。鳥栖は苦手なチームからの勝利で昨季までとの違いを見せることができるか。
[ 文:杉山 文宣 ]
