鳥栖は前節、アウェイでC大阪と対戦。立ち上がりからホームチームの勢いに押される形になると、8分、ルーカス フェルナンデスのクロスを処理しようとした手塚 康平のクリアがオウンゴールとなって先制を許してしまう。その後もペースが上がらずに苦しい展開が続いたが、後半に入り、徐々に押し返し始める。リードを得て効果的にカウンターを繰り出すC大阪に苦しめられるが、後ろの踏ん張りもあって最少得点差の状態をキープすると、終盤に入って富樫 敬真、中原 輝、堀米 勇輝といった途中出場の選手の活躍でチャンスを作る。しかし、最後まで集中して守るC大阪のゴールをこじ開けることができず。今季二度目の連勝をつかみ取ることはできなかった。
対する柏は前節、アウェイで京都と対戦。立ち上がりから攻勢をかけて主導権を握るも、36分にFKを直接沈められて先制を許す。それでも、直後に細谷 真大が同点ゴールを奪い、タイスコアで試合を折り返す。後半の早い段階で再び京都に先行を許すと、以降は猛攻を見せるも残留争いの渦中にあり、勝点3への強い執着心を見せる京都のゴールをなかなかこじ開けることができず。しかし終了間際、マテウス サヴィオが味方とのワンツーから右足を振り抜くと、ミドルレンジからの強烈なシュートがゴールに突き刺さり、同点に追いつく。背番号10の活躍で連敗を『4』で止める貴重な勝点1を手にしている。
両チームの特長の1つに、左サイドがストロングポイントになっていることが挙げられる。鳥栖は上夷 克典と横山 歩夢、柏はジエゴとマテウス サヴィオだ。連戦のため、メンバー変更の可能性はあるが、左サイドから得点への道を切り拓く傾向が強い。逆に言えば、両チームともに右サイドでの守備の耐久度が勝利へのポイントになるとも言えるだろう。前期の対戦では鳥栖がマルセロ ヒアンの得点で先行しながら、以降は柏が一方的に攻める展開に。島村 拓弥のゴールは生まれたが決勝点は生まれず、痛み分けの結果に終わっている。
残留圏内の一番下、17位につける鳥栖からすれば勝点3を獲得して下を突き放し、上のグループに割って入りたいところ。また、柏との勝点差は『6』となっているだけに、勝利して『3』に縮めるとともに、勝点22~23で固まっている13位から16位のグループにこれ以上離されたくない。一方の柏は前節で連敗を止めたものの、6試合未勝利という状態。第15節・札幌戦以来、約1カ月半ぶりの勝利を狙う。敗れてしまえば、残留争いに引きずり込まれる可能性もあるだけに重要な一戦だ。
3試合連続で引き分けに終わっているこのカード。現状を脱出するための勝点3をつかみ取るのはどちらになるのか。
[ 文:杉山 文宣 ]
