7位・広島は6月の公式戦9連戦を終えたばかりだが、一息つく暇もない。首位・町田との勝点差は『9』に開いており、もうこれ以上の差をつけられるわけにはいかない状況で、勝点3差で4位につける神戸を迎え撃つことになった。
一方、上位陣との対戦が続く神戸は、前節で今季初めて前半に得点を許したが、そこから素晴らしい反発力を見せて3得点を奪取して鹿島に勝利した。その勢いのまま広島に乗り込んで連勝を収め、町田をしっかりと追いかけていきたいところだ。
ビッグマッチに備える広島のミヒャエル スキッベ監督は、神戸についてこうコメントしている。
「(リーグで)失点が一番少ないチームで、鹿島戦で初めて前半に失点したチームです。すごく守備は安定していると思うし、彼らが王者としての力を持っていることは間違いないなと思います。前にいる大迫(勇也)と武藤(嘉紀)も強烈で、何もないところからでも点を取ることができるチームでもあります」 広島にとっては本当に大きなチャレンジになるが、ドイツ国籍監督は試合を心待ちにしていた。
「金曜日の夜の良い雰囲気の中で、本当に実力のあるクラブ同士の対戦になると思います。前半戦の対戦(第4節/0△0)のように緊張感のある試合になるんじゃないかなと思いますし、どちらもクオリティーを持っているので、すごく良い試合になると思っていますし、そうなることを期待しています」 最初から最後までインテンシティーの高いハイレベルな一戦になるに違いない。
選手個々にスポットライトを当てても、見どころは多くある。両チームのゴールを守るのは6月に日本代表のゴールを守った2人。前川 黛也(神戸)と大迫 敬介(広島)のパフォーマンスが試合のレベルをグッと引き上げてくれるに違いない。
広島の気鋭のCB・中野 就斗が大迫 勇也とどんなマッチアップを繰り広げるのかも楽しみなところ。6月の公式戦9連戦でマテウス ペイショット(磐田)、ディエゴ オリヴェイラ(FC東京)、アンデルソン ロペス(横浜FM)らとバトルして自信を膨らませている中野と、前節で8試合ぶりの得点を挙げてチームの勝利に貢献した大迫 勇也による対決は必見だ。
また、広島の満田 誠がどのポジションを担っていくのかもポイントになる。前節・川崎F戦で同点ゴールを挙げて自身の価値を示したアタッカーは、どのポジションでもゴールに向かっていく姿勢を打ち出していくに違いない。中盤でプレーすれば経験豊富な山口 蛍や扇原 貴宏とのマッチアップが予想されるが、とても見ごたえのあるものになるはず。左ウイングバックでスタートすれば、前節、酒井 高徳が負傷交代したあとに右SBに入った初瀬 亮とのバトルとなるか。いずれにしても、11番はカギを握る存在になるはずだ。
[ 文:寺田 弘幸 ]
