神戸の快進撃が続いている。
明治安田J1では開幕3連勝を飾り、第4節・浦和戦こそ0-1で惜敗したものの、続く第5節でハイプレスを機能させて鳥栖を撃破すると、リーグ前節では京都を相手に3-0と圧勝を収めた。汰木 康也が2つのゴールを挙げる活躍を見せ、古巣戦だった本多 勇喜も相手FWに完勝するなど、攻守ががっちりとかみ合った堂々とした勝ちっぷり。ここまで好調のチームについて、武藤 嘉紀はこう説明する。
「戦術うんぬんよりもやるべきところ。戦うところ、走るところ、切り替え、仲間がミスをしたときに誰よりも早くカバーするといったことをみんなができているからこそ、良い試合を続けられていると思う」 吉田 孝行監督が落とし込む戦うメンタリティーがチーム全体に浸透し、経験豊富なプレーヤーがそれぞれ見本となってハードワークと質の両輪を転がしている。それに若手を含めた各選手も負けじとパフォーマンス向上に力を注ぎ、好循環をつかみ取っているのが現状の神戸と言えるだろう。
ルヴァンカップでの奮闘も目を見張る。
ここまでの2戦とも、若手の起用を含めてメンバーを大きく変更。Cグループ第1節は名古屋に敗れたが、神戸U-18出身のルーキー・寺阪 尚悟がプロデビューするなどフレッシュな顔ぶれが続々とピッチに立ち、横浜FCを撃破した第2節では寺阪の同期である安達 秀都もプロデビュー。7シーズンぶり神戸に復帰した高橋 祥平も“再デビュー”するなど、「全員が戦力」と話す指揮官の下、そのコンセプトどおりの戦いぶりを見せている。
一方、広島のリーグ戦での戦いは、開幕から3試合で2分1敗と好スタートこそ切ることはできなかった。ただ、J1第4節・G大阪戦に勝利すると、続く第5節・柏戦でも勝点3を奪い、さらにリーグ前節・鹿島戦では終盤にドウグラス ヴィエイラが2得点を挙げ、劇的な逆転勝ちを収めている。怒とうの3連勝を飾り、昨季のJ1で3位に入った実力のあるチームが、そのエンジンを温めてきた印象だ。
ルヴァンカップでは、先発メンバーをリーグ戦から変更して臨んでいる。今季公式戦初勝利を飾ったCグループ第1節・横浜FC戦は先発11人を入れ替え、リーグ戦中断期間中の第2節・名古屋戦でも7人を変更。U-21選手の先発枠では、広島ユース出身の2年目・棚田 遼が2戦とも先発出場した。
両者ともに直近のリーグ戦から中3日、さらに同じく中3日で週末にJ1第7節を控えており、直近のリーグ戦からのメンバー変更が想定される。好調なチームをさらに盛り上げたい一戦ともなるだけに、出場するプレーヤーの高いパフォーマンスに期待したい。
[ 文:小野 慶太 ]
