広島は10日にハワイアンズスタジアムいわきでタフな90分間を戦った。序盤はいわきの積極性も目立つ展開となった中、ディフェンスラインに荒木 隼人が戻ってきたチームは我慢強く試合を進めていく。なかなか得点を奪えない焦れったい展開になってもスキは見せず、62分に佐々木 翔がCKから得点を奪って均衡を破ると、一気に畳みかけた。
66分に相手コートでのショートカウンターから大橋 祐紀のゴールでリードを広げ、68分には再び佐々木がCKからゴールを挙げた。そして、選手交代を行いながら最後まで締まった試合を見せ、後半アディショナルタイムにマルコス ジュニオールのゴールで4点差をつけてラウンド16進出を決めた。
ミヒャエル スキッベ監督も「自分たちのサッカーをして得点もできて、勝利に値すると思います」と納得のパフォーマンスを見せた広島。3試合勝てていないリーグ戦にも勢いを持って臨んでいきたいところだ。
いわき戦で脳震盪の疑いにより交代した加藤 陸次樹の状態は気がかりで、チームとしてもいわき遠征を終えてどこまで回復できているか。それでも、9試合を戦った6月の連戦もタフに戦い抜いてきたチームは、今節もエネルギッシュなプレーを見せてくれるはずだ。
一方の福岡は10日、愛媛に苦杯をなめた。中2日の日程でも田代 雅也、岩崎 悠人、紺野 和也、松岡 大起、シャハブ ザヘディら主力選手を投入して臨んだが、0-0で推移した中で52分に三原 秀真のシュートで先制を許すと、57分には井上 聖也が一発退場となって数的不利に。さらに75分、藤原 悠汰に追加点を決められ、0-2の敗戦を喫した。
試合後、長谷部 茂利監督は「残りはリーグ戦でどうにか、今日のような戦いではなく、相手に食らいついていき、必死になって戦う姿勢を取り戻して戦っていこうと選手には話しました」とコメントしている。リーグ戦でも前節・京都戦で7試合ぶりに敗れているチームにとって、今節は立ち上がっていきたい重要な一戦だ。アウェイ戦が続く(※天皇杯3回戦は愛媛の本拠地での試合だったが、中立地扱い)タイトな日程になるため、コンディション的にはとても厳しい中、どこまで相手に襲いかかっていく姿を見せられるかが大きなポイントになる。
ベスト電器スタジアムで行われた前半戦の対戦では、シャハブ ザヘディが圧巻のゴールを決めてホームの福岡が先制したものの、直後にCKから佐々木がヘディングシュートを沈めて広島が追いつき、1-1で終わった。今節もチケットが完売しているエディオンピースウイング広島では、決着をつける意味でも熱い試合を期待したいところ。前回得点を奪ったシャハブ ザヘディと佐々木はお互いにとって要注意人物になるに違いない。特に満田 誠の蹴ったCKに飛び込む佐々木には要注目。セットプレーは試合のカギを握る重要なプレーになるはずだ。
[ 文:寺田 弘幸 ]
