G大阪は前節、アウェイで鳥栖に2-0で快勝。町田とともにリーグ最少失点を誇る堅守を保っているほか、坂本 一彩とイッサム ジェバリの両FWがそれぞれゴールを決めた。イッサム ジェバリに関しては、ここ2戦は途中からの出場ながら2試合連続得点と好調。そして、J1における6月度の月間MVPに選ばれた宇佐美 貴史はフィニッシャーとしてだけでなく、チャンスメークでも輝きを放っており、今季目標に掲げる2ケタ得点まであと2点に迫る勢いだ。
「公式戦3試合続けて複数得点が取れているし、攻撃はだいぶ整理されてきた」と福岡 将太は胸を張ったが、攻守の歯車がガッチリかみ合っているのがいまの好調の要因。また、イッサム ジェバリやネタ ラヴィ、ファン アラーノら実力ある外国籍選手でさえ、定位置を保証されない厚みのある選手層になっている。
もっとも、昨季残留争いに苦しんだチームに浮つく気配はまったくない。明治安田J1の中断期間前最後の試合だが、「そこまで突っ走りたい」とダニエル ポヤトス監督も勝利への意欲を口にする。U-23日本代表に合流した半田 陸は不在となるが、松田 陸ら実力者もスタンバイ中。鳥栖戦からベースを大きく変えることなく湘南に挑むことになる。
アウェイでの前回対戦ではエース・宇佐美の2得点で2-1と競り勝っているが、「僕の中では今季の対戦相手で湘南が一番強かったイメージ。アウェイではずっと湘南にボールを持たれて、相手のミスを誘っての得点だったけど、やられた感はあった」と福岡は警戒感を隠そうとしない。
鳥栖戦ではボールを握りながらチャンスも作り出したが、ボランチの鈴木 徳真は「湘南は攻撃的なチームだと理解している。相手の空いてくるスペースとか乱れてくる場所を見つけながら、うまく攻撃を進めたい」と湘南攻略への意気込みを口にする。
一方、勝てば他チームの結果次第で降格圏内から抜け出せる湘南も今季初の3連勝を懸けてアウェイに乗り込んでくる。前節は退場者を出した磐田に対して、今季チーム最多得点となる5得点を挙げて完封勝利。「本当に良いゲームで、(失点)ゼロで終われた」と山口 智監督も手ごたえを口にしたが、古巣との対戦によりモチベーションを高めてくるはずだ。
前節でハットトリックの大暴れを見せたルキアンの活躍は勝利に向けて不可欠になる。また、3バックの一角で存在感を見せている髙橋 直也はG大阪ユース出身。G大阪U-23の選手としてJ3での出場も経験しているだけに特別な気持ちでピッチに立つだろう。
互いに目指すのは3連勝のみ――。キックオフは7月20日の19時だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
