札幌は前節、アウェイで町田と対戦してスコアレスドロー。序盤は町田の鋭いショートカウンターに脅かされる場面が幾度かあったものの、次第に相手の狙いに慣れてくると、CBの岡村 大八を中心にロングボールなどにも的確に対応し、そこから押し返せるようにもなっていった。運動量などで上回られる局面は目についたものの、チームとしてコンパクトに戦い、要所で鋭いカウンターも繰り出すなど、当時首位の相手に堂々と渡り合った。終了間際には相手に押し込まれ続ける中でGK菅野 孝憲が負傷で退くアクシデントもあったものの、最終的には無失点で試合を終えて勝点1を得ることに成功した。
「勝ち続けなければいけない」と選手が口々に発する中での勝点1だが、その価値は大きいだろう。前々節では東京Vにホームで完敗しており、連敗は避けなければいけない状況。そうした中での首位相手のアウェイゲームは、出場停止や負傷で主軸を複数欠いたため厳しい試合になることが予想された。それでも粘り強く戦って引き分けたのだから、今後につながる勝点1と捉えるべきだろう。
一方、すでに肌寒い気候となってきている9月末の北海道に乗り込む京都の前節は、ホームでG大阪と対戦して2-2のドロー。20分に先制点を奪われるも、そこからほどなくしてラファエル エリアスの4試合連続得点で同点とすると、60分にもラファエル エリアスが決めて逆転。全体的にG大阪に押され気味な中でGKク ソンユンの好守などでなんとかしのぎ、非常に効率の良い戦いで勝利に近づいていたが、終了間際にリスタートから失点を喫して引き分けとなってしまった。
京都は夏場以降、持ち前のハードワークをベースとした戦いが機能し、序盤の低迷から一転して勝点を伸ばしているが、その中でも特筆すべきはラファエル エリアスの活躍だろう。前述の4戦連発を含め、この夏に加入してから出場8試合で9得点という爆発的な活躍を見せている。それに触発されるかのように既存選手の奮起も感じ取れる、好状況にあると言っていいだろう。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、焦点となるのは互いのハードワークだろう。どちらも運動量と球際でのボディーコンタクトといった本質的なプレーをベースとしており、その中で札幌はパスワークからの崩し、京都は縦に速い仕掛けでの突破が主たるスタイル。そのぶつかり合いは非常に見ごたえのあるものになるだろう。札幌は降格圏からの脱出を果たすべくどん欲に勝点3を奪いに出ることは間違いなく、となれば京都はその背後を速攻で突ける。そうした狙いを持った攻め合いが楽しめそうである。
試合は13時キックオフ予定だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

