9月中旬から始まった公式戦7連戦を6勝1分で乗り切った神戸。前節・京都戦で大迫 勇也と佐々木 大樹のゴールをアシストして勝利に貢献した初瀬 亮は「この連戦を負けずに乗り越えられたのはチームとして大きい」と胸を張る。
また、明治安田J1第26節・横浜FM戦からの公式戦12戦で10勝2分と無敗ロードに突入中。山川 哲史は「毎試合を決勝戦のつもりで戦っていたので、十分満足できる結果だと思うし、そこは良かった。メンバーを替えても完勝する試合もあったし、チームとしても良い方向に進んでいる」と振り返る。リーグ連覇や天皇杯の勝ち上がり、AFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ突破に向けて、チームのエネルギーは上昇の一途をたどっている。
前節で決勝点を決めたジェアン パトリッキなど、ゴールを決める選手が増えているのも印象的だ。エース・大迫は「うまくチームとしてゴールに向かえている証拠だと思う」と評する。得点源かつ重要なチャンスクリエイターでもあるエースは「僕は1人でずっと前で張っているタイプでもないので、うまくサイドで起点を作ってアシストをするのも好き。常にチームが点を取るために何をするべきかを考えている」と、なおチームの得点力向上を目論む。
前節で同一シーズンにおけるクラブ初の6連勝を達成。今節は記録更新に挑むことになるが、吉田 孝行監督は「何かを起こすには勝ち続けるしかない」と意に介さず。前節で負傷交代した井出 遥也の離脱は痛いが、これまで同様「目の前の試合」、「一戦必勝」を合言葉にチーム一丸で勝利だけを求めて戦う。
一方のFC東京は前節、鳥栖とホームで対戦した。今季初の4連勝を目指したが、1-1のドローで終えている。それでも、シーズン終盤に差しかかる中で着実に勢いをつかんできているのは確実だ。前線からアグレッシブな守備を仕掛けてくることに加え、ブロック守備での辛抱強さも秀逸。ディエゴ オリヴェイラや荒木 遼太郎を起点にして一気にゴールへ向かう攻撃は迫力満点だ。前々節までの3連勝は名古屋に4-1、浦和に2-0、横浜FMに3-1と攻守がかみ合う形で成し遂げている。順位は第29節終了時点では10位だったが、現在は6位。仲川 輝人の負傷離脱は痛恨だが、新たにチャンスを得る選手のパフォーマンスに期待がかかる。
両者ともにアグレッシブな姿勢が持ち味であるため、後方のスペースをタイミングよく突けるかは攻略の要諦になるだろう。同時に神戸のベテラン・酒井 高徳とFC東京の20歳・俵積田 晃太など局所で見られるマッチアップも興味深い一戦。興奮を味わえるスペクタクルな90分が訪れそうだ。
[ 文:小野 慶太 ]
