「マリノス(戦)に関しては、僕はすごくふがいなかったなと思う。オープンになったからこそ勝たなきゃいけなかったのに、自分たちの土俵に持っていけたのに、点も入れられない、ビルドアップもできない。『(じゃあ)何で勝てんの?』というのを90分通して感じていた。ああいうときこそ、ちょっと考えればすごく良いところでボールを受けられたりするのに、ただのミラーゲームになって、1対1がたくさんできてそこに負けて、みたいなのがけっこうあったかなと。もちろん良い部分も作れたりはしましたけど」 現在の浦和は、ちょっと難しいポジションにある。上位進出はなくなった。真剣に向きあわなければならなくなっていた“残留”についても、まだ確定ではないとはいえもう1、2ポイントあれば安全と言える位置にいる。目の前の対策と積み上げのバランスが難しい状況だが、だからこそ自身にも周囲にもより高い要求を課す。
「勝点を積み上げる上で、もちろんいま勝たなきゃいけないというのは分かりますけど、次につながらないと監督が代わった意味がないと思う。そこは監督を100%信頼しているから、言われたことを忠実にやっていきながら、チームの行くべきところまでついていくなり、引っ張っていくなりをしていきたいなと思っています」(渡邊) そうして信頼を寄せられるマチェイ スコルジャ監督は、来季を見据えつつもあくまでリアリスティックに現状に対応する。本来やりたいことが垣間見えるのは残留を確定させてから、または来季まで待つ必要があるかもしれないが、だからこそ現在の一手を惜しまない。
「(今節の相手・)広島の[3-4-3]に対する練習をたくさん行ってきました。非常にタフな、破りにくい守備をするチームですので、いかにそこを破るかもトレーニングしてきました。(ミヒャエル)スキッベ監督は素晴らしい仕事をしていると思います。Jリーグで毎年トップ3にいてトロフィーも獲っており、最も攻守のバランスのとれたチームになっていると思います。ゴール期待値が最も高いところも目を引きます。ただ、彼らにも弱点はあり、(現在)リーグで連敗している問題もあります。スキッベ監督を尊重しながらも、たくさんのサポーターが詰めかけてくれる埼玉スタジアムで勝利したいと思っています」 一方、アウェイに乗り込む広島は、木曜日にオーストラリアの地でAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)のグループE第4節・シドニー戦を戦ったばかり。今節は中2日で公式戦3連戦の3試合目と、日程的には不利な状態だ。ただ、そのシドニー戦はリーグ前節・京都戦からGK大迫 敬介を除いたスタメン10名を変更。ターンオーバーを敷いたことで疲労は最小限に抑えられている。
リーグ戦は連敗中で優勝に黄色信号が灯りかけているが、ACL2での勝利をエネルギーに変換したい。シドニー戦に途中から出場して連戦となるメンバーもいると目されるが、ゴールを挙げた加藤 陸次樹など、逆にリフレッシュした状態で臨める選手もいるだろう。神戸に引き離されないためにも、エンジンを再点火したい。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
