Eピースでの試合は今節の中で唯一日曜日に開催されるため、前日の柏(17位)対神戸(1位)の結果次第で両チームの置かれる立場は大きく変わってくる。
札幌は勝点6差の柏が負けた場合のみ、勝利すれば残留への望みがつながる(※柏が引き分け以上の結果を得た場合、札幌の降格が決定する)。得失点差で柏を下回っているため、できるだけ点差もつけたい状況だ。柏が負けるということは神戸が勝つということなので、勝点3差で追いかける広島は勝たなければ優勝の可能性がついえてしまう。
柏と神戸の試合が引き分けに終わった場合、広島は負ければ優勝の望みがなくなる。
神戸が敗れた場合、広島が勝てば勝点で並び、得失点差で上回る広島が首位で最終節を迎えることができる。広島が引き分けに終われば神戸と勝点2差で、敗れれば勝点3差のままで最終節を迎えることになる。
というように、両チームが緊張感を持って見つめることになる三協フロンテア柏スタジアムでの試合結果によって状況は変わってくるが、ミヒャエル スキッベ監督はこう話していた。
「(神戸の試合結果は)気にしていません。相手どうこうではない。われわれは3連敗しているので、とにかく次の試合に勝つことが一番大事なことで、ほかのことはどうでもいいことです。自分たちが良いサッカーをやって良い結果を出すことだけに集中すればいい」 柏と神戸の試合が、札幌にとって良い結果になっても、広島にとって良い結果になっても、お互いに今節の勝利を目指して戦い抜くことに変わりはないはずだ。
また、今節は広島にとってリーグ戦における今季のホーム最終戦で、試合後には広島一筋で21年間を戦った青山 敏弘の引退セレモニーも行われる。
タイトルをつかむには神戸のつまずきが必須という難しい状況になっても、青山はいつもどおりのスタンスで全力を傾けている。
「もうやるべきことをやるしか方法はないと思っているので、高いモチベーションでやるだけ。これを乗り越えてこそ優勝が見えてくると思うし、いまの難しさも存分に感じればいい。それを乗り越えたときが一番成長するときだと思うので、自分も含めて常に全力でやるだけです」と話す背番号6は、多くの人たちの期待に最後まで応えるために準備し続けている。
「いっぱい、いろいろと経験してきた。優勝争いも経験してきたので、ピッチに立ったら、『活躍したい』、『貢献したい』という思いをプレーで表現したいと思います」 Eピース元年、広島は青山とともに最後までタイトルを目指して戦い抜く。
[ 文:寺田 弘幸 ]
