札幌は前節、ホームで横浜FCに2-1の勝利。18分、素早く前後にボールを動かし、駒井 善成が押し込んで先制点を奪う。31分には相手のコントロールミスを見逃さなかったルーカス フェルナンデスが前線にパスを送ると、浅野 雄也が単騎で仕掛けてフィニッシュまで持ち込んで追加点。終了間際にリスタートから失点したが、粘り強くタイムアップへ持ち込み、7シーズン連続のJ1残留を決めた。
前節はスコアこそ接戦だったものの、札幌の良さがしっかり発揮されたゲームだった。横浜FCが前線から積極的にプレスを仕掛けてきたものの、パス能力のあるGK高木 駿を含めたビルドアップでうまくこれを通過し、相手を押し込むことに成功。決定力に課題はあるものの、終盤に来て感触の良い勝利を挙げたと言える。
一方、11月の北海道に乗り込む広島は前節、アウェイでFC東京に2-1で勝利。互いに攻め合う形で進んだ中、後半に入ると広島がスピードのある攻撃でチャンスを増やし、48分に加藤 陸次樹が巧みなボールコントロールから思い切りよく決めて先制。62分にオウンゴールで追いつかれたが、75分にショートカウンターを繰り出し、最後は見事な連係から満田 誠がゲット。快心の勝利で4位に浮上した。
秋口に入ってからの広島は非常に良い戦いを演じている。第28節・京都戦こそ0-1で落としたが、神戸や名古屋といった上位陣から勝点3をもぎ取り、C大阪との我慢比べのようなジリジリとした戦いも落とすことなく、0-0のドロー。終盤戦に来て、地力の高さを見せつけている印象だ。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、どちらも運動量や球際での戦いなど、プレー強度を高めることで主導権を手繰り寄せることができる。まずはそうしたハードワークが試合の流れを左右するだろう。そして、肝心なのはフィニッシュワークか。広島は前節の2ゴールがともに質の高いものだったが、札幌も前節は縦への勢いとハイテンポなプレーでゴールをこじ開けることができており、攻撃の調子は右肩上がりな様子。
両チームともに良い形で今季を締めくくるためにも、普段以上に結果にこだわってアグレッシブに相手ゴールへ迫り、自陣ゴールを守るはず。気温が下がりつつある札幌市内だが、札幌ドームでは熱い攻防が繰り広げられることだろう。
[ 文:斉藤 宏則 ]

