ホームの京都は12勝10分15敗の勝点46で現在14位。前節はアウェイで町田と対戦し、0-1で敗れた。両チームともにハードワークや球際の戦いといったサッカーの根幹となる部分を徹底する激しい試合となる中、後半に相手GKのロングキックから右サイドを破られると、相手のクロスを防ごうとした選手の足に当たったボールがそのままゴールに吸い込まれてしまい、これが決勝点となった。
アウェイの東京Vは14勝13分10敗の勝点55で現在6位。前節は川崎Fと対戦し、4-5で敗れた。2点リードされた前半終盤に見木 友哉、後半開始直後に谷口 栄斗のゴールで同点に追いつき、その後再び2点差に突き放されるも、谷口が2得点を挙げてDFながらハットトリックを達成する劇的な展開へ持ち込んだ。だが、後半アディショナルタイムに決勝点を奪われ、乱打戦の末にホーム最終戦を落としている。
京都はJ1残留を決め、東京Vもアジアの舞台に出場できる可能性のある順位には手が届かない。ともすれば消化試合と思われるかもしれないが、プロとして目の前の試合で勝利を追求する姿勢が崩れることはない。また、今季のメンバーで公式戦を戦えるのも、これが最後になる。シーズンオフにはさまざまな別れと出会いが待ち構えているが、その前に現在の仲間たちと有終の美を飾りたい気持ちは強いだろう。
個人に目を向けると、京都はラファエル エリアスが累積警告により出場停止。東京Vは京都から期限付き移籍で加わっている木村 勇大と山田 楓喜が契約により出場できない。ラファエル エリアスと木村はいずれもチームで最も得点を決めているスコアラーであり、欠場はチームにとって痛手だが、彼ら以外のFW陣にも実力者がそろっている。
京都は原 大智に期待が集まる。いつもは3トップの左FWで起用されているが、ラファエル エリアス不在の今節は中央で起用される可能性がある。「(今季は)みんな成長して頼もしくなった。その姿をホーム最終戦でも見せたい」と意欲を見せている。また、マルコ トゥーリオが出場停止明けで復帰することが朗報だ。
東京Vでは染野 唯月に注目したい。最近は途中出場でピッチに立つことが多いが、リーグ前半戦はスタメンで出場し続けていた選手。昨季のこの時期に行われたJ1昇格プレーオフ決勝・清水戦で運命のPKを成功させた男は、今季のJ1最終戦での活躍を虎視眈々と狙っている。山田 剛綺も高校卒業までを過ごした地元での試合にモチベーションは高いはずだ。
両チームの前回対戦は3月に行われた第5節。京都が前半に豊川 雄太と原のゴールで2点をリードするも、東京Vが試合終盤の染野の2ゴールで引き分けに持ち込む熱戦だった。今回も見る者の心に響く、今季ラストゲームを飾るにふさわしい戦いを期待したい。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

