史上三度目の“大阪ダービー”での開幕となったC大阪は、ライバル・G大阪を5-2で撃破。『フライデーナイトJリーグ』として行われ、今季のJリーグ全体のオープニングマッチともなった一戦を派手に飾り、最高の形で新体制をスタートさせた。
今季の“Jリーグ第1号”を含む2得点1アシストを記録し、“大阪ダービー”の主役になった北野 颯太は試合後、「(この日)唯一の開幕戦で、“大阪ダービー”。これ以上ない舞台で2ゴールできたことはうれしい」と声を弾ませた。北野 颯太の先制点をお膳立てし、自身も貴重な3点目を決めたもう1人の主役・香川 真司も、「開幕戦で、“大阪ダービー”で勝ったことは非常に大きい」と破顔した。もっとも、香川 真司は同時に「これが始まり。今日も課題はあるので、完成度はもっともっと上げていきたい」とさらなる高みを目指す決意を新たにした。
今週の練習後、初陣を勝利で飾ったことについて問われたアーサー パパス監督も、「大きな勝利になったことは間違いない」と前置きしつつ、「試合が終わった瞬間、頭は次に向いている。勝利したとはいえ、もっと改善しないといけないことはたくさんあった。今週のミーティングでも、映像を見せて選手たちに伝えた」と落ち着いたトーンで話した。ここから各チームが練ってくる対策をはね返して勝利を重ねていくために、チームとしての戦い方をより洗練させ、選手一人ひとりのクオリティーも上げていきたい。
今節は湘南のプレスをどう回避し、前進していけるかがポイント。ボールを失った瞬間の切り替えも重要で、湘南の鋭いカウンターにも警戒が必要だ。しかし、そうした湘南の圧を恐れてしまえば、良さは出ない。あくまで「勇敢に」(アーサー パパス監督)縦にパスをつけ、湘南のプレスを外し、ペナルティーエリア内に人数をかけていきたい。2戦連発を目指す北野 颯太、香川 真司に加え、ラファエル ハットン、阪田 澪哉の初ゴールにも期待だ。
一方、湘南は開幕戦で鹿島と対戦。立ち上がりこそ鹿島のボール保持に対して守勢に回る時間もあったが、前半の途中から主導権を握り始めると、64分、奥野 耕平の縦パスを起点に福田 翔生がDF3人をかわしてゴールにねじ込んだ。昨季J1で10得点を挙げてブレイクしたアタッカーの先制点で勢いに乗ると、その後も何度となく決定機を作り、昨季の課題となった守備でも鈴木 優磨、レオ セアラの強力2トップに仕事をさせず。無失点勝利を飾り、上々のスタートを切った。今節もC大阪のビルドアップにしっかりと制限をかけ、鈴木 章斗、福田 翔生の2トップにボールを集めてゴールに迫りたい。
開幕戦でつかんだ勢いをさらに加速させるのはどちらか。攻守両面でベクトルを前に向ける両チームの熱きバトルを見逃すな。
[ 文:小田 尚史 ]


