ホームで戦う神戸は今季、シーズン最初の公式戦だった2月8日のFUJIFILM SUPER CUPを皮切りに、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)を含めていきなりの公式戦8連戦に突入。リーグ開幕戦の浦和戦は0-0で引き分け。相手の神戸対策に苦しめられる試合だったが、辛抱強く戦い抜いた末に得た勝点1はポジティブな結果と言えた。
前節・名古屋戦は2-2の引き分け。1点ビハインドから一時は逆転して勝利に大きく近づいたが、土壇場で同点にされている。悔しい勝点1とはなったものの、粘り強く戦い抜くスタイルは発揮され、エースの大迫 勇也が今季リーグ戦初ゴールを含め2得点と貫禄を示すなど、王者らしい堂々とした戦いを見せている。
ただ、ケガ人が続いていることは大いに気がかり。リーグ開幕前にすでに宮代 大聖や井手口 陽介ら複数の主力選手が離脱し、浦和戦では酒井 高徳、ジェアン パトリッキが負傷交代。名古屋戦でも本多 勇喜が負傷交代を余儀なくされている。18日のACLEリーグステージ第8節・上海申花(中国)戦の途中出場が今季初出場となった井出 遥也、広瀬 陸斗が名古屋戦で先発にまでこぎつけたことは朗報だが、吉田 孝行監督の悩みは尽きない状況。今節は8連戦の6試合目、出場するプレーヤーの奮起が期待されている。
対する京都も今季初勝利を目指す戦いだ。
開幕戦では昇格組の岡山と対戦し、悔しい0-2の敗戦。失意のシーズンスタートとなったものの、前節・浦和戦ではリバウンドメンタリティーを発揮し、京都らしい守備を見せながら積極的に戦うスタイルを存分に披露した。今季のチームファーストゴールを決めたラファエル エリアスの決定力をはじめ、それをアシストした福岡 慎平や、平戸 太貴のクロスやパスの精度が高く、カウンターだけでなくポゼッションからでも脅威となる攻撃を仕掛けているのが印象的だ。結果こそ1-1のドローだったが、今季の注目株にも挙げられるチームが、そのエンジンを温めてきている。
両者の対戦でフォーカスされるのは、やはりハイプレスとなるだろう。互いにアグレッシブに守備から仕掛けることが持ち味であり、過去の対戦では相手の逆を取るロングフィードがぶつかり合う構図も見られた。対面のプレスに対してビルドアップに迷いが生じれば、格好の餌食となってショートカウンターを食らうだろう。高い位置で奪うことができれば、神戸は大迫 勇也や武藤 嘉紀など、京都はラファエル エリアス、マルコ トゥーリオなど、前線に居並ぶ強烈なアタッカーが躍動することは間違いない。それを未然に防ぐために、狙いどころを共有しながら、味方と相手のポジショニングを見極めてボールを前に運ぶことは、主導権を握る上で不可欠のテーマとなりそうだ。
ミッドウィークの26日(水)19時。関西地方はノエスタがホットスポットとなる。
[ 文:小野 慶太 ]
