横浜FMは前節、日産スに横浜FCを迎えての“横浜ダービー”を戦った。5バックで後ろ重心の相手に対し、保持する時間こそ長くなるが、フィニッシュは単発的でスコアレスのまま前半を終える。後半、積極的な交代策でギアを上げるも、ネットを揺らすことなく0-0のまま終了。ホームでの“横浜ダービー”としては初めて勝利を逃し、試合後、選手たちにはブーイングが浴びせられた。
横浜FMはAFCチャンピオンズリーグエリートとリーグ戦を並行して戦い、日程面にハンディはあるものの、開幕3戦未勝利は2018シーズン以来7年ぶりとなる不名誉な記録。ホーム連戦となる今節は今季リーグ戦初勝利がなんとしても求められる。
そこでポイントになるのが、攻撃と守備のバランス。前節までのリーグ戦3試合で、得点は開幕戦で得たPKによる『1』にとどまる一方、失点は『2』に抑え、守備に比重を置く。全体的な印象でも守備は整備された半面、攻撃の出力が上がらず、多彩なタレントをそろえる横浜FM本来の“爆発力”は影をひそめる。流れの中から270分間ノーゴールなだけに、どのタイミングでリスクを負って得点を奪いにいくのか、意思統一を図ることもキーポイントだろう。
「まずは前で押し込んだときのクオリティーを上げ、選手たちはピッチ内で感じていることを体現しないといけない。横浜FC戦ではコンパクトになり過ぎていた面がある。自分たちの立ち位置で幅を広げることによって相手の3バックのポケットに走り込むなど、ギャップを突く場面がより多く出せれば良かった」(松原 健) 改善点は選手それぞれ十分感じているだけに、あとはそれをどれだけ表現できるか。第4節にしてホーム戦は早くも3試合目。リーグ戦では昨年8月以来勝利から遠ざかる日産スで、多くのサポーターが今季初白星を待っている。
対する湘南は前節、ホームで浦和を2-1で撃破。26分、鈴木 雄斗のクロスを福田 翔生が合わせて先制する。後半立ち上がりにはCKから鈴木 章斗の2試合連続ゴールで追加点を奪う。守っては浦和の反撃を1点に抑え、クラブ史上初のトップカテゴリーにおける開幕3連勝を達成した。
今節は未踏の開幕4連勝が懸かる。カギを握るのはここまで3得点の鈴木 章斗と2得点の福田 翔生。ジェイソン キニョーネスとGK朴 一圭を軸に堅守を売りにする横浜FMを相手に、直近3試合と同様の活躍ができるのか。若き2人の真価が試される一戦であり、ここを制することができれば、俄然、勢いは増す。
[ 文:大林 洋平 ]

