リーグ戦では2分4敗で最下位の名古屋。昨季はルヴァンカップ優勝を果たしたものの、ホームでは昨年9月の明治安田J1第32節・磐田戦を最後に勝利を届けられておらず、サポーターのストレスもたまっていることだろう。
今季、不振にあえいでいる要因の1つは、6試合で14失点という守備にある。開幕戦ではセットプレーから先制を許すと、そこから急に自分たちの戦いができなくなり、計4失点。その後もディフェンスラインが安定せず、毎試合で失点を喫している。
ただ、今節は元日本代表GKシュミット ダニエルの加入後リーグ戦初先発が予想されている。昨季まで名古屋のゴールマウスを守っていた名手・ランゲラック(メルボルン・ビクトリー/オーストラリア)の後釜として、期待を一身に集めて加入したが、開幕前のキャンプ中に右膝内側半月板損傷を負って戦線離脱。コンディションが万全とまではいかない中で、直近のルヴァンカップ1回戦・宮崎戦でついに名古屋デビューを果たした。
「ボールが来る機会はそれほど多くなかったですけど、終盤のセーブやハイボールの守備、延長戦も危なげなく対応できたので、長くゲームから遠ざかっていた自分にとって自信になりました」(シュミット ダニエル)と、復帰初戦は3-0と無失点に抑えて勝利。長谷川 健太監督も背番号1がピッチに立ったことで、「このシュートも、あのボールも(シュミット ダニエルが)捕ってくれるんだと感じたことで、ディフェンス陣に余裕が生まれてくると思います」と、その相乗効果に期待を寄せる。
新守護神がホーム初見参で、チームを勝利に導くパフォーマンスを見せられれば、開幕から苦しむ名古屋に勢いが出てくるかもしれない。
対する横浜FCは、前節・C大阪戦で2-0の勝利を収めると、名古屋と同じく20日にルヴァンカップ1回戦をJ3の岐阜と戦い、こちらも2-0で勝利。公式戦2連勝中である。
横浜FCのここまでの課題は、名古屋と真逆で得点力。リーグ戦では前節こそ2得点を挙げたものの、6試合で3得点はリーグワーストで、つまり4試合でゴールが奪えていない。3月3日に加入したばかりで、今節は古巣戦となる山田 康太がどう攻撃をけん引し、ゴールネットを揺らすシーンを作るのかに注目したい。
日本代表が来年開催されるFIFAワールドカップへの出場を決めた直後のJリーグ。国内でプレーする選手の中にも、そこを目指して名乗りを上げたい者がいるだろう。狭き門かもしれないが、扉は閉ざされていないはず。そうした意欲あふれる選手たちの躍動ぶりも楽しみたい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
