ここまでの両チームのリーグ戦における通算対戦成績は、FC東京から見て11勝9分24敗と川崎Fに軍配が上がっている。昨季についても、2試合とも川崎Fが勝利を挙げているだけに、FC東京としてはリベンジを果たしたい一戦だ。
FC東京は20日、JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦でJ3奈良と対戦。終了間際に安斎 颯馬がPKを沈め、1-0で勝利を収めた。しかし、流れの中では直近の公式戦4試合で得点を挙げられていないだけに、攻撃陣の奮起が期待される。
ここまで公式戦全試合に出場している岡 哲平は「難しい試合になったのは自分たちの決定力やゴール前でのクオリティーが低かったからだと思います。負けてあの内容よりも、勝ってあの内容のほうが次につなげられます。 (佐藤)恵允が体を張って、チームのために走ってくれたので助かりましたし、自分も体を張ってあらためてチームを助けたいなと思いました」と奈良戦を振り返った。
奈良戦でも得意のドリブルで元気な姿を見せていた佐藤 恵允は川崎F戦でも活躍が期待される。流れの中での得点が挙げられていない現状について、「シンプルに決定力が足りていないと思います。これまでの試合も良いビルドアップができて、ゴール前に行けたシーンもたくさんあるので、あとは前の選手が決めるだけだと思います」とゴールへの意欲を示した。また、まだ今季得点がない仲川 輝人、俵積田 晃太の両シャドーの今季初ゴールにも期待がかかる。
対する川崎Fは0-0で引き分けた前節・岡山戦から2週間ぶりの公式戦。AFCチャンピオンズリーグエリートではベスト8入りを決めて好調をキープしている。開幕から過密日程が続いていた中、約2週間の準備期間があったことによって、リフレッシュした状態で試合に臨める点は好材料になるはずだ。
日本代表のワールドカップアジア最終予選のサウジアラビア戦で、フル出場した20歳の高井 幸大は川崎Fでも安定したプレーを披露している。ルーズボールへの落ち着いた対応や、デュエルでの力強さはJ1でも屈指だ。その高井 幸大を中心に、今季から就任した長谷部 茂利監督の下で磨き上げているディフェンス力を武器にして、ここまで公式戦で複数失点を喫していない。
攻撃面では、SBながら三浦 颯太がJ1トップの4アシストとチャンスに絡み、けん引している。マルシーニョ、エリソンといった強力な外国籍選手たちが前線で得点を狙っているほか、昨季J1で19ゴールを挙げた山田 新にも注目だ。
FC東京の岡 哲平は絶対に負けたくない相手として、大学の選抜時代に一緒にプレーした経験がある山田 新の名前を挙げており、2人のマッチアップも見どころの1つとなる。
第45回の“多摩川クラシコ”はどちらに軍配が上がるのか。注目の一戦の幕がまもなく上がる。
[ 文:匂坂 俊之 ]
