2019年以来となる6戦勝利なしと苦しんでいる川崎Fは、この試合を終えて空港に向かい、来週火曜に行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループI第1節・JDT戦の開催地であるマレーシアに直行する予定。
鬼木 達監督はこの点も踏まえて、今回の“多摩川クラシコ”への思いをこう語っている。
「ACLを考えていないというのはおかしいかもしれないが、この1試合に勝つためのベストを尽くす思いでいるし、それがACLにつながると思う。日程的なところを考えることはなく、いまの選手のベストパフォーマンスをどう出させるか。そのための一番近い方法を選んでいくということになる」 ビッグマッチを「ただの一戦」と捉えることはないと明言してきた指揮官にとって、気持ちの入る伝統の試合となる。その中でも、「サポーターの方に1日でも早く勝利を届けたい思いは強い」(鬼木監督)。これは選手たちも同様で、ホームに集う多くのファン・サポーターを笑顔にするべく、全力を尽くすことを誓っている。
そして、最大の関心事となりそうなのが、この夏に加入したバフェティンビ ゴミスが出場するかどうか。元フランス代表でACLを二度制した経験のあるストライカーは、ガラタサライ(トルコ)でFC東京の長友 佑都とともにプレーした経験がある。
「いつも笑顔で、ポジティブだった」。バフェティンビ ゴミスがそう語る長友とのマッチアップはあるか。
13日時点で、鬼木監督は「出場するかどうかについては、どの選手であっても話せない」としながらも、「戦力として徐々に形としては上がってきている」と明かす。先週末の練習試合で60分ほどプレーしたというバフェティンビ ゴミスも「コンディションは徐々に良くなっている」と話しており、彼がお披露目となる可能性は十分にあると言えるだろう。
一方のFC東京は直近のリーグ戦3試合で1分2敗と調子が上がらない。その3試合でディエゴ オリヴェイラが2ゴールとエースは気を吐いているものの、その3戦すべてで2失点を喫している守備面が気になるところ。エンリケ トレヴィザン、木村 誠二、GK野澤 大志ブランドンといった守備陣がどれだけ無失点の時間を長くできるかもポイントになりそうだ。
それは川崎Fも同じで、このところは先制を許す試合が多く、それが勝利につながらない一因になっている。
ただ、ともに攻撃的なサッカーを志向するだけに、“守備重視“にはならないはず。伝統的に多くの得点が入る“多摩川クラシコ”ならではの展開になるかもしれない。
なお、U-22日本代表として13日の未明(日本時間)に試合を行い、13日の夜に帰国予定となっている川崎Fの高井 幸大とFC東京の松木 玖生に関しては状態を見極めながらの起用か。
川崎Fが前回対戦(第13節/1●2)のリベンジを成功させるか。FC東京がシーズンダブルを達成するか。答えは15日の夜に判明する。
[ 文:田中 直希 ]


