「新たな」とつけたのは、試合の内容に変更が出そうだから。川崎Fが「見ている人もプレーしている選手も楽しいと思ってもらえるようなサッカー」(鬼木 達監督)を引き続き標ぼうしている中で、FC東京もアルベル監督が就任し、同様に「モダンなサッカー」を目指してスタイルを一新。ポジショナルプレーをベースにボールを保持しつつ、ディエゴ オリヴェイラやレアンドロ、アダイウトンといった前線の選手たちを生かしていく。
ほかのカードに先んじて行われる今カードを見据えて、川崎Fの主将・谷口 彰悟、FC東京の長友 佑都という両日本代表はこう話して意気込んでいる。
「注目度は高いと思う。見てくださる人に面白いゲームを見せたい。今年も優勝を目指しているので、その覚悟を見せられるゲームにできれば」(谷口) 「アグレッシブに戦って、躍動するような試合を見せたい。Jリーグ、今年は楽しい、面白いと思ってもらえるように戦う。見てくれる人が、フロンターレではなく、FC東京のファンになってもらえるようにしたい」(長友) 川崎FはFUJIFILM SUPER CUPで浦和に0-2と敗戦。ただ、準備期間で選手とスタッフに新型コロナウイルス感染症の陽性判定が出て難しい部分があったことは確かで、「言い訳せずにやろう」と指揮官は伝えていたものの、特に序盤は浦和の勢いを受けてしまっていた。それでも、新戦力を加えながら終盤まで川崎Fの戦い方を続けたことで「良い教訓を得た」(谷口)ことも確か。そうした課題をもとに、今週の練習では「シュートや裏に出ていく意識については話しながらうまく練習できている」(マルシーニョ)という。
開幕戦の緊張感はあるにせよ、この試合は“攻撃対攻撃”のスペクタクルなサッカーになることが予想される。どちらがボールを保持して前進し、ゴールに近づけるか。大きな見どころの1つになるだろう。
また、新生・FC東京のお披露目でもあり、高卒ルーキー・松木 玖生の出場はあるか、というのも注目される。15日に選手2名の新型コロナウイルス感染症陽性判定についてのリリースが出ており、チームの状況が心配されるが、開幕戦に向けて照準を合わせていることは間違いない。
川崎Fとしては先日の浦和戦で失点につながったカウンターを受ける際の1対1の対応についても、試合を左右する焦点になりそう。外国籍選手を中心に、スピードと突破力があるFC東京にどう対応するか。ワンチャンスを仕留められるFC東京のタレントと、代表選手がそろう川崎Fの最終ラインのマッチアップは注目点だ。
幕開けの一戦。金Jを見逃すな。
[ 文:田中 直希 ]


