上位争いの混戦から抜け出すべく、柏は戦い方に変化を加えている。湘南戦ではボールを保持しながら相手の背後を突く形で、ハイプレスに来る相手を押し込んだ。その中で、2トップの一角で先発起用され、「状況によってシャドーに下りることを求められていた」と話す細谷 真大は前を向いてボールを触れる機会が増えており、手ごたえをつかんでいた。前節は絶好機を外しているだけに、今節の新潟戦で今季2ゴール目を奪いたい。
一方の新潟は明治安田J1第9節で神戸を1-0で退けて、待望の今季初白星を手にしたが、続く前々節・横浜FC戦はスコアレスドローに終わる。そして、前節・京都戦は前半で先制に成功しながら、後半に2点を奪われて痛恨の逆転負け。ここまで1勝5分5敗、最下位の横浜FMと同じ勝点8の19位と苦しんでいる(※横浜FMの消化試合は『12』で、新潟より1試合多い)。
今季からリカルド ロドリゲス監督が就任してポゼッションスタイルを構築中の柏と、新たに樹森 大介監督が指揮を執るようになった今季も保持型のスタイルを続ける新潟。どちらが主導権を握ってゲームをコントロールするかに注目が集まる。リカルド ロドリゲス監督は新潟の印象を次のように語っている。
「攻撃面に関してとても良いチーム、危険なチームだと分析している。ピッチ全体でのチームのポジションバランスも素晴らしい。そしてGKとダブルボランチ、トップ下の選手もうまく絡んで、良い形で安定した形でビルドアップをするというチームだと思う」 その上で「ボールを持たせてしまうと危険なプレーをしてくる」と警戒。さらに山田 雄士も「うまい選手が前にいるので、気の緩みでその一瞬を持っていかれるぐらいの感覚はある」と話しつつ、「カウンターから点を取れているイメージもある。奪われないことがまず第一」とボール保持の重要性を説いた。
新潟の注目は、トップ下を務める長谷川 元希。ここまでチームトップタイの4ゴールを決めている41番はポジションを下げながらポゼッションに参加しつつ、ミドルシュートも持っているため、相手がプレスを掛け切れていないと見れば強烈な一発を狙ってゴールを脅かす。
柏のGK小島 亨介は、湘南戦で再三セーブを披露するなど好調を維持。昨季まで何度も新潟を救ってきた守護神が、初めて古巣と相まみえる。「チームとしての組織力というのはすごく高いと思う。だから注意しないといけない」と話すなど、新潟の強みをよく知る男はゴールにカギをかけることができるだろうか。
[ 文:藤井 圭 ]
