FC東京は、新潟戦でマルセロ ヒアンが加入後リーグ戦初ゴールを含む2得点の活躍。さらに、複数人が絡む素晴らしいパスワークから、小泉 慶がプロデビューを果たした古巣を相手にゴールを決めて3-2で白星を手にした。
試合後、こちらも古巣戦となった松橋 力蔵監督は「非常に難しい試合でした。最後までうまくいかない場面もあり、自分たちでちょっと苦しんでしまった部分もありましたが、しっかり勝ち切れたことは非常にうれしく思います」と振り返った。
また、マルセロ ヒアンは「ゴールを決めるために毎日毎日練習してきたので、ようやくゴールが決められて、しかも2点も取れて、チームが勝てたということは非常にうれしく思います」と喜びを語った。FC東京は今季から加入した背番号19が徐々にフィットしてきたことで攻撃のバリエーションが広がり、チームの大きな武器となってきている。その攻撃が今節でJ1王者にどこまで通用するのか。神戸戦はチームの真価が問われる一戦となるだろう。
攻撃面では明るい兆しが見えてきたFC東京だが、守備面では2試合連続で2失点を喫しており、早急な改善が必要とも言える。
対する神戸は前節、C大阪に1-3と敗れ、連勝が『4』でストップした。吉田 孝行監督は「ホームで勝てなかったので、本当に申し訳ないなと思います。攻守においてやるべきことをしっかりやらないと、今日のような試合になる。前半から少しずつポジショニングなどが乱れていたことで、それが少しずつジャブとなって効いてきて、後半も戻るところに戻れずに失点というのもあった。本当にやることをきっちりやることが大事だなと感じた試合でした」と振り返った。
昨季J1ベストイレブンのマテウス トゥーレルの欠場が続いている中、前節で加入後初の先発出場を飾っていたカエターノは「個人的には先発でデビューできた初めての試合なのでうれしく思っていますけど、一番大事な結果が伴わなかったことは重く受け止めたい。ただ、普段から監督に求められていることをある程度出せた感覚があるので、これを継続していかないといけない」と確かな手ごたえを口にした。このように誰が出場しても遜色ないサッカーを展開できるのが神戸の強みだ。
また昨季J1最優秀選手賞を受賞した武藤 嘉紀が欠場している中、攻撃陣で気を吐いているのが、2試合連続ゴール中の宮代 大聖だ。C大阪戦では完璧なトラップから見事なゴールを決めており、今節では3試合連続ゴールに期待がかかる。
勢いを加速させたいFC東京と、王者としての意地を見せたい神戸。互いに譲れない一戦は、チームの今後を占う重要なゲームとなる。果たして勝利の女神はどちらのチームにほほ笑むのか。その瞬間を見逃すな。
[ 文:匂坂 俊之 ]
